第75話

お母さんにまたしがみつき空間移動する。ついたのは白狐の社と違いかなり大きく立派な神社だ。参道にのぼりが立ち、手入れの行き届いた場所だ。神社の奥、社をぐるっと回り奥に着く。小さな社がある。古く誰もお参りする人もいない。


お母さんが社の扉をあける。白狐の時のように石に刀が刺さっていた。

違いと言えば石の左に鞘が有ったこと位だろう。


僕がその刀を掴み抜く。


「シュッ。パ!」と音がなり刀が抜ける。抜けた刀は小太刀だ、ただ太い。長さは普通の小太刀だが幅が2倍はあろう太さ、戦闘ようの小太刀、太小太刀だ。


石の左にある鞘を取り刀を納める。突然後ろにそでの無い赤い着物を来た女性がたっていた。


「あんたが新しい主人?」

「何か優男だね?本当に扱えるの?」

僕をジロジロと見る。


「君が鳳凰で良いのかな? 僕はリオン、よろしくね」小太刀を左の帯にさす。


「何かやな感じだなお前。私は使えない奴とか嫌いだからね。嫌な時は力は貸さないよ」

睨みながら言う。


「まあまあ、鳳凰そんなすねないの。久しぶりに再会したのに無視しない」

お母さんが割って入る。


「っつ!!! 誰かと思ったら。ルカリオに白狐じゃないの?」

鳳凰が驚きながお母さんと白狐を見る。


「お前達、気配を消して近付くなと何時も言ってるだろう」

鳳凰がさらに怒る。


「鳳凰、久しいな。そなたとは200年位ぶりだろうか? 紹介しよう、我が主のリオンだ、よろしくな」

白狐がいつもの狐の姿出はなく男の姿で出る。


「はぁ~。白狐も一緒か」鳳凰が少しがっかりする。

「今度の主は戦争でも起こす気か。ルカリオに白狐、私まで連れて」


「違うわよ。リオンは私を助ける為にここに来たの。当面の貴方達の敵は私よ」

お母さんが笑いながら話す。


白狐はただ首を縦にふる。


「え、お母さんと戦うの?」

カーリが驚きの顔をする。


「カーリちゃん、ちゃんと伝えて無かったね。私を助けるためには私を倒さないと行けないの」少しお母さんが寂しそうにする。


「そうですか」

カーリが顔を伏せてしまった。そんなカーリをアルネが優しく肩を抱きよせる。


「じゃ、必要な物が揃ったし戻るよ」皆揃ってリュックニーのダンジョンに戻る。戻るが知らない階層に来た。


「お母さん、ここは何階層?」僕が聞く。


「ここは49階層。真っ直ぐ50階層は入れないから、ここからは歩きだよ」


暗点の中に1人の男を見つける。お母さんを見ると静に頭を下げる。


「なに、もう来たの? ちょっと早い。まだちゃんと息子とお別れもしてないのに」


「姫、お時間です。そろそろお薬も飲まないと行けないのですし、戻りますよ」

男性が優しくお母さんをたしなめる。


お母さんがほっぺをぷっくりとさせ怒る。何故かその姿が凄く可愛い。

「ジョーはいっつも時間ばっかり。つまんない」


「はい、私は姫のお体のためならいくらでも嫌われます」

ジョーとよばれた男性がにこにこと笑いながらもお母さんをなだめる。


ずっと昔から変わらない光景なのだろう、理由もなくそう思ってしまった。


「リオン、ごめんね。お母さん先に上の階層に行ってるね。今日はもうおそいから明日来てくれる?お母さん、今日は駄目みたいだから。お願いね」


ジョーと言う男性に支えらえお母さんが空間移動する。僕達も25階層の拠点に空間移動した。


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