全ての分野で神童と呼ばれた俺がVTuberで天下を獲る!

@YuKi1681

第1話 始まりの合図

「ここが日本ってとこなのか。」

「レイ、じゃなかった。おにぃ、早く行こ。」

「そうだな。」




そう言って俺達はスマホの地図でホテルを探し、近くのホテルに向かった。…俺達の居るここは、日本という国の中心都市“東京都”にある羽田空港という場所だ。なんで俺達がそんな所に居るのかというと、故郷から日本に来たからだ。まぁありふれた理由だな。




「おにぃ、早く。」

「あぁ今行く。っ!アリス!」

「……え?お、にぃ?」

__________________




私はアリス。今日本という国の中心都市である東京都にレイことおにぃと居る。夜だしホテルに向かってるんだけど、おにぃが何か考えながら歩いてるから私は声をかけた。



「おにぃ、早く。」

「あぁ、今行く。」




少し、いやものすごく無愛想な言い方をした。本当はおにぃの事大好きなのに、口に出そうとすると無愛想な言葉になってしまう。それでも長い付き合いのおかげか、無愛想な言い方でも私の本心を分かってくれている。そんな感じで私が心の中で喜んでいると、こちらに車が突っ込んで来ていた。




「っ!アリス!」



おにぃの呼ぶ声が聞こえた瞬間、私の肩が押され突き飛びされた。そして、私の居た場所におにぃが居た。

……次の瞬間、おにぃが突っ込んで来た車に轢かれた。




「……え?…お、にぃ?」




私は目の前の光景が信じられなかった。さっきまで並んで歩いていたおにぃが沢山の血を頭から流し、素人でも危険な状態なのが分かるほど傷ついていた。


(なに、これ。さっきまで話してたのに、なんで。…おにぃが私を突き飛ばして助けてくれた?ならなんでおにぃが轢かれてるの?もしかして、私のせい?ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。…救急車、呼ばなきゃ。警察も。)



「お、おにぃが、車に、轢かれて、頭から、沢山の血が出てて、えと……おにぃを助けて!」



あまり上手くない日本語で助けを求めた。その電話から数分後、救急車とパトカーが来て、パトカーに乗って居た警察の人に車の運転手を渡し、私は救急車におにぃと共に乗り、病院に向かった。


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病院に着いてから4時間程経った。その間におにぃの手術が行われ、なんとか繋ぎ止めれたらしい。今は病室で寝ている。そして、私はおにぃの手術や診断をしてくれた医師の人から話を聞いている。




「とりあえず、身内である君に聞いておきたいことがある。」

「…なんですか?」

「何故君の髪はピンク色なのに、彼の髪色が銀色なのかな?血縁者であるなら、髪色は同じはず。そして、何故5歳と3歳の少年少女の2人だけで日本に来た?そして、何故そんなに大人びている?」

「まず、髪色について。私はおにぃの本当の妹じゃない。私はおにぃの家の養子だから義理の妹。」

「なるほど。続けて。」

「次になんでここに来たか。私とおにぃ、いやおにぃは***の**だから。」

「っ!?それは本当か!?」

「うん。あなたはおにぃを救ってくれた。信用する。だから話した。だからあなたも他の人には言わないで。」

「信用されてるなら、言わないでおくよ。」

「じゃあ、最後の質問。なんでこんなに大人びているのか。私はおにぃの真似をしているのとおにぃと居て自然と。おにぃは分からない。神童と呼ばれる程なんでも出来る人だったから、頭の良さも神クラスだった。だから色んな人がおにぃを取り込もうとした。良い人も悪い人もみんな。だからおにぃは自分を守る為に、己を変えた。昔は明るく可愛らしかった。でも、色んな人と関わっていって、冷たく、クールな性格になった。だからおにぃが大人びている理由は、色んな大人と戦ってきたから。」

「そうか。もう1つだけいいか?」

「ん。大丈夫。」

「そんじゃ。…行くとこはあるか?」

「ある。ホテルだけど。」

「たく。ねぇじゃねぇか。」

「そんな事よりおにぃの状態を教えて。質問には答えた。次はあなたの番。」

「はぁ、了解。お前の兄貴の状態だが、全体的に打撲やら骨折やら擦り傷やらがあるが、一番酷いのは頭だ。出血が酷いのもやばいんだが、1番は頭を強く打ちすぎた。」

「……何が言いたいの?」

「その辺はまだガキなんだな。っと怒んなって!……気を取り直して。結論を言うとな、お前の兄貴は記憶喪失になったわけだ。」

「……おにぃが、記憶喪失。」

「辛いか?」

「ううん。逆におにぃが救われる気がするから大丈夫。」

「そう、だな。……お前ら、家来るか?」

「……突然なに?」

「いや、なんだ。家ないんだろ?」

「ホテルでいい。」

「レイだったか?あいつは今記憶喪失な訳で、お前らはまだ5歳と3歳な訳だ。大人びているとはいえ、記憶喪失のガキを放っては置けねぇんだよ。」

「……それは、あなたの意思?それとも医者として?」

「……両方だな。医者として親が近くに居ないお前らを放っては置けない。そして、俺としてはお前らが気に入った。レイってガキとは話してねぇがあいつの過去を聞いたら放っておけなくなった。もちろんお前もな?だから、引き取りたくなった。どうだ?」

「……分かった。おにぃと私はあなたの養子になる。」

「おう!俺は“神代 光輝”。そんでこれからお前は “神代 有栖”。そんであいつが




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「零、起きやがれコラ!」

「……あぁ、おはよ親父。」



“神代 零”だ。

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