第234話 異世界テンプレふしぎなダンジョン!?
「キューブ様!新しく作ったダンジョンですがどこに作ったのですか?やっぱり帝国ですか?」
「いやまだどの国に置くかは決めてないよ。」
「ん?どういう事ですか?」
「そのままの意味だよ。今はまだ試作段階だからどの場所に展開するかは決めてないんだ。これから改良を重ねて、最終的にどこに設置すれば多くの人が遊びに来るか見極めて決めるんだよ。」
(ダンジョンって場所から決めるんじゃないんだ!?初めて知った。異世界テンプレならダンジョンでダンジョンコアをゲットしてダンジョンマスターになる感じだけど、こっちってダンジョンコアがないのかな?神界から操作してる感じなのかな?)
「ダンジョンってそこにあるコアを使って色々手を加えると思ってましたがそうじゃないんですね?」
「クリフ君の言うダンジョンがほとんどだよ。ダンジョンは全部僕が作ったんだけど、さすがに全部管理できないからね。作った後はお任せモードにしてるんだ。だからダンジョンコアを見つけて管理者を登録したら、クリフ君の言うようにダンジョンを自由に作り変える事ができるよ。」
「やっぱり!!」
(きたきたダンジョンマスターテンプレ。自由に鉱石を掘れたり、食料を栽培したり、高価な素材を落とす魔物をダンジョンに配置したりするんだよな~。あ~いつかはやってみたいな。そういや~エターレイン領ってダンジョンあるんだろうか?あるなら是非ともダンジョンマスターになりたい所だな。)
「今の所、僕が直接管理してるダンジョンか、お任せモードになってるダンジョンしかないからダンジョンコアを探してみてよ。一応すぐ見つかると面白くないからどのダンジョンも見つからないように隠してるんだ。ちなみに最下層にあるとは限らないからね。」
(えっ!?最下層にないの・・・それって見つけるの超大変じゃん。ま、まあ気長にやればいいか。とりあえずはキューブ様の新しいダンジョンだ。)
「そうなんですね。結婚式が終わったらゆっくり探してみようと思います。ダンジョン運営ってちょっとあこがれてたので。」
「うんうん。クリフ君の元の世界でもダンジョンマスターって人気だもんね。」
「キューブ様は俺の世界を知ってるんですか?」
「もちろんだよ。クリフ君の世界は面白いし参考になる物が多いからね。ちなみに新しいダンジョンもクリフ君の世界のモノを参考にしてるんだよ。」
「あっ!?そう言えば新しいダンジョンについての話でしたね。そういえば俺って教会でお祈りしてここにきたんですけど時間とかって大丈夫なんですか?」
「あっ!たしかにそうだね。クリフ君って今、精神だけがこっちに来てるんだったね。まあ向こうでは時間が止まってるから問題ないけど、さすがに長時間こっちにいるのは良くないか・・・じいちゃん。クリフ君に許可証渡してもいい?」
「そうじゃな。クリフ君なら肉体事こちらにきても問題ないじゃろ。」
「許可証?」
「うん。ここにくる為に必要なカードなんだ。それがあれば肉体事ここに来れるから長期間でも大丈夫だよ。」
「ありがとうございます。では、ダンジョンに行く時はそれを使わせて頂きます。」
「今回のダンジョンは一人用にしてあるからクリフ君にとっても丁度いいと思うよ。お嫁さんにはまだ内緒にしてるんでしょ?」
「はい。ですが、長期間離れると心配するでしょうから指輪と、ドレスの件は伝えておこうと思います。」
「それがいいかもね。まあ最悪、僕の時魔法で時間の流れを変えてあげるから何日、何ヶ月、何年かかっても大丈夫だよ。」
(さすが神様、グランのようなここでの1年が向こうでは1日。みたいな事もできると。だけどさすがに1年もかからないだろうし、3ヶ月ぐらいかかるってセリーヌ達には伝えておけばいいか。何かあってもグランがいるし、この3ヶ月は単独行動をさせてもらうとするか。)
「わかりました。一応3ヶ月程期間を取ろうと思います。その間にダンジョンを攻略して指輪の素材を手に入れたいと思います。ドレスの素材も探さないといけないので。」
「そういえばドレスの素材の事も言ってたね。そっちはあてはあるの?」
「全然ですね。絹、シルクがいいと思うので、質の良いシルクがあればいいなと思っていますが・・・」
「それなら世界樹にいるプラチナスパイダーの糸はどうかしら?プラチナスパイダーの糸から作る服は神の間でも評判が高いわよ?」
(世界樹!?出た異世界定番の木だ。という事はエルフが近くにいて守ってるって感じかな??)
「世界樹あるんですか?」
「もちろんよ。今もエルフが管理してるわよ。でもまあ・・・ちょっと場所が特殊だからあまり知られてはないわね。でもそうね。指輪の素材が無事手に入ったら教えてあげるわ。」
「アイリーン様。ありがとうございます。」
「ユーナちゃんには綺麗なドレス着て欲しいもの。協力するわ。」
「クリフ君。そろそろ時間じゃぞ。ダンジョンに行く準備が出来たら又くるんじゃ。」
「わかりました。あっ、そういえばまだキューブ様にどんなダンジョンか聞いてなかったです。」
「そうだったね。じゃあわかりやすく一言で伝えるね。クリフ君ならそれだけでわかると思うから。」
「はい。」
「入る度に中身が変わる不思議なダンジョンさ。」
「えっ!?それって・・・」
「後は入ってのお楽しみだよ。じゃあ待ってるね。」
そう言って、クリフは神界から教会へと戻されたのだった。
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