第189話 奈落の底ダンジョン攻略開始‼
クリフ、セリーヌ、ユーナ、ナリアの4人は帝国最古のダンジョンである『奈落の底』の攻略を開始した。
奈落の底ダンジョンは全100階層からなるダンジョンで、10階層毎にボスがいる。ボスを倒すと安全エリアがあり、そこには地上に戻る転移魔方陣がある。登録しておくと、次回からはそこからスタートする事ができる。
現在の攻略記録は71階層だが、それは何百年も昔の話だった。今は帝国のSランク冒険者が55階層までいっているのが一番の記録だ。
冒険者いわく、魔物が強いからレベル腕試しやレベル上げには丁度良いが、あまり素材を落とさないので割に合わないらしい。
冒険に役立つアイテム類は宝箱から手に入れる事ができるので、その点はメリットがあるみたいだが、創造神が言っていたように、ここは神の試練のダンジョンと言われており、挑戦者の能力向上がメインに作られているので、魔物の素材に関しては重要視されていないのだろう。
割に合わないといわれているため、現在までも挑戦者がそれほど多くいないので、攻略されていないダンジョンとして、今まで存在していた。
「ここが奈落の底ダンジョンだね。見た目の普通のダンジョンと一緒だね。」
「ええ。私も何度か来たことがあるけど、中も普通よ。」
「へぇ~。ナリアはここに来たことがあるんだ。どこまで行ったの?」
「手っ取り早く強くなるならもってこいの場所だったからね。私は20階層のボスまでは行ったわ。」
(なるほど。ナリアクラスで20階層まではいけると。そしてSランククラスで55階層までは攻略できるって事だな。まあ、帝都はグランがいれば大丈夫だし、ゆっくりセリーヌ達を鍛えながら進むしかないよな。)
クリフは全員のステータスを確認した。
【名 前】 クリフ・ボールド
【年 齢】 15歳
【種 族】 ぎりぎり人族
【身 分】 辺境伯家次男
【性 別】 男
【属 性】 全属性
【加 護】 創造神の加護・魔法神の加護・剣神の加護・武神の加護・
戦神の加護・愛情神の加護・スライム神の加護
【称 号】 (転生者)大魔導士・Sランク冒険者
大賢者の再来・Aランクダンジョン攻略者
王国の守護者・ドラゴンスレイヤー・スライム愛好家
女たらし・ハーレム製造機・今代の勇者・人類最強
グランの弟子・王族キラー(NEW)
【レベル】 300 → 800 → 900
【H P】 900,000 → 1,200,000
【M P】 2,000,000 → 2,300,000
【体 力】 400,000 → 600,000
【筋 力】 350,000 → 550,000
【敏 捷】 300,000 → 500,000
【知 力】 300,000 → 500,000
【魔 力】 1,000,000 → 1,200,000
【スキル】 鑑定・アイテムボックス・全魔法適正(隠蔽)全武器適正
無詠唱・身体強化・気配察知・消費MP軽減・戦闘補正S
状態異常無効・転移魔法・創造魔法・限界突破Ⅱ(NEW!)
全魔法LV10・全武器LV10・精神耐性LV10
(チートというより、もはやステータスがバグってるよな。ここを攻略したらレベル1,000超えるのかな・・・。てかセリーヌ達ですらレベル40前後なのに、レベル900もあるんですけど・・・)
クリフのレベルは人類最大の900にまで上がっていた。もはや敵などいないのでは?レベルである。ちなみにSランク冒険者でレベルが100を超えるぐらいである。Aランク冒険者がレベル50~100だ。
もちろん世間一般の話なので、レベル40でAランクの冒険者もいれば、レベルが100を超えていてもAランクのままの冒険者もいる。
(それに、種族もぎりぎり人族って・・・レベル1,000超えたら亜神とかになるんだろうか?・・・それはそれでテンプレではあるけど・・・。それに、王族キラーって称号も増えてる。まあこれは王道だから別にいいけど。)
クリフは自分のステータスを確認して、そのあと、セリーヌ達のステータスを確認した。
セリーヌ・・・レベル45
ユーナ・・・レベル40
ナリア・・・レベル42
だった。ステータスはだいたい3,000前後で、セリーヌはグランから指導を受けて。日々鍛錬していたので、3人の中では頭一つ抜けている形だ。
(まあとりあえず、4人で組んで攻略してみてから考えるか。ちょうどバランスもいいし。それに10階層ごとに転移魔方陣があるから移動は比較的楽だしね。)
セリーヌは火魔法と土魔法に適正がある。グランから学んだ障壁は無属性に分類されるので、無属性で防御を、得意な土魔法で攻撃をする後衛タイプだ。
ユーナは聖女として、光魔法が得意だ。味方にバフを掛けたり回復したりの回復タイプ。杖で直接、打撃もできるらしい。
ナリアは前衛タイプの槍使いだ。3大国交流戦では槍は使ってなかったが本来槍を振り回す活発な女性らしい。
そして、クリフが中衛で前と後ろをカバーするスタイルだ。
始めはこのパーティでうまくいけるか不安があったが、お互いを確認すると、とてもバランスのとれたパーティに仕上がっていた。
ちなみにこのダンジョンではクリフの転移は使えない。なので、10階層毎にある転移魔方陣を使用するしかダンジョンから出る方法はない。
そして、クリフ達は隊列を組んでダンジョンの中に入っていった。
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