第2話 ドッキリ

 悠:しじょー

 四:・・・・

 悠:しじょー?

 四:・・・・

 悠:・・・・?圭人

 四:・・・・ふじさわー、悠木が呼んでるぞ

 悠:あっ!間違えた、つい・・・・

 四:つい、って・・・・頼むよ悠木、そこは是非とも間違えないでくれ

 悠:・・・・怒った?

 四:怒ってはないけど・・・・

 悠:けど?

 四:気分は、良くない

 悠:ごめん。圭人の方が、呼び慣れてるから

 四:・・・・

 悠:しじょーよりも、付き合い長いし

 四:・・・・それ、余計傷つく

 悠:もしかして、ヤキモチ?

 四:まぁ、な


 悠:てってれ~

 四:えっ?

 悠:・・・・亜由実が、絶対に言えって

 四:はぁ?・・・・えっ、もしかして、ドッキリ?!

 悠:うん

 四:それなら『テッテレ~♪』だろ?なんだよ『てってれ~』って・・・・棒読み過ぎて、めっちゃ笑える!すげー面白いっ!あはははっ!

 悠:練習、したんだけど

 四:練習?!『テッテレ〜♪』のっ?!マジかっ!あはははっ・・・・あ〜、腹痛え

 悠:しじょー、笑い過ぎ

 四:で?なんのドッキリ?

 悠:しじょーがちゃんと、ヤキモチ焼いたのを認めるかどうか

 四:なんだそれ?

 悠:ごめん、しじょー。さっきの実は、圭人と亜由実が、しじょーがちゃんと素直にヤキモチを認めるか試してみろって言うから、わざとやった

 四:はぁっ?!

 悠:亜由実がね、『四条って素直にヤキモチ焼いてるいにぶつけるよりも、黙って飲み込んで、独りでウジウジしそうじゃん?』ってニヤニヤしながら言ってて

 四:・・・・なんだと?

 悠:圭人はね、『そうそう。で、しまいには抱えきれなくなって、俺に泣きついてきたりして、な』って、嬉しそうに笑って言ってた

 四:・・・・ほぅ

 悠:・・・・怒った?

 四:まぁ、な。今度会ったらキッチリ

 悠:暴力反対

 四:分かってるって。あんなガタイいい藤沢なんかに俺が敵うはず、ないだろ?夏川なんか、なんかしようもんなら、10倍にも100倍にもなって返って来るからな、絶対に

 悠:じゃあ・・・・?

 四:当分、出禁だ。悠木の部屋ここにも、俺んちにも

 悠:・・・・圭人、泣いちゃうかも。しじょーのこと、大好きだから

 四:・・・・ゆうき~、お前まで誤解招くようなこと、言うな

 悠:ふふっ。でも、亜由実も出禁なんて言われたら暴れるかも?しじょー、暗い道の背後には気を付けて

 四:そんなニコニコしながら怖い事言うなよ、悠木・・・・あいつほんとに襲ってきそうだからな・・・・




 ズズズ・・・・


 四:旨いか?玄米茶

 悠:うん

 四:悠木が淹れてくれてもいいんだぞ?

 悠:しじょーの方が、上手だから

 四:そうか


 ズズズ・・・・


 悠:圭人が、嫌いになった?

 四:そんなこと、あるわけないだろ

 悠:亜由実は?

 四:こんなことで嫌いになんかなるかよ。まぁ、腹は立ったけど・・・・

 悠:私は最初、しじょーが亜由実と仲良くしてるのが、イヤだった

 四:へっ・・・・マジでっ?!初耳ですけど

 悠:でも今は、大丈夫。亜由実のことも大好きだし、しじょーのことも信じてるから

 四:えっ・・・・

 悠:しじょーは私のこと、信じて無いのか?・・・・ひゃっ!

 四:信じてたって、妬いちゃうほど好きなんだよ

 悠:・・・・突然抱きつかないっ!

 四:仕方ないだろ、突然抱きしめたくなったんだから

 悠:・・・・しじょー

 四:・・・・ん?

 悠:玄米茶が、こぼれた

 四:げっ、まじかっ?!やべっ!わっ、なんか冷てっ!

 悠:・・・・ふふふ

 四:ゆうき~、そんなに笑うなよ・・・・

 悠:だって、お漏らしした子みたい

 四:なんでこんなとこ股間にこぼすかな

 悠:突然抱きつくしじょーが悪い

 四:・・・・はい、すんません


 悠:脱いで

 四:えっ?

 悠:早く

 四:えっえっ?今?

 悠:うん

 四:・・・・ここでっ?!

 悠:うん・・・・?

 四:いやっ、えっと・・・・

 悠:シミ、取れなくなる

 四:・・・・ですよねー


 ゴソゴソ・・・・


 悠:洗ってくる

 四:お、おう・・・・ありがと

 悠:ついでに、シャワー浴びれば?

 四:・・・・お、おうっ!


 ドキドキ


 四:これって、もしかすると、もしかしちゃったりして?!


 ドキドキ


 四:お先~♪るいも浴びれば・・・・


 スゥスゥ・・・・zzz


 四:ですよねぇ・・・・


 chu☆


 悠:んっ・・・・なつき・・・・


 スゥスゥ・・・・zzz


 四:まったく、可愛い『眠り姫』め・・・・てか、これもある意味『ドッキリ』じゃね?

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