第2話 原宿デート
俺のお気に入りは、更紗ちゃん(仮名)。小5で、とにかく美形でスタイルがいい。将来アイドルになりたいそうだ。ボーカルスクールとダンス教室に通っているとか。〇〇区の公立小学校に通っている。配信してる動画の背景や住んでいる所で、大体こんな感じの人かなと俺は想像する。そんなに余裕がある感じではない。
俺は単刀直入に、「今度、会わない?何か買ってあげるよ」
と送った。
「じゃあ、顔写真付きの身分証の写真送ってくれるならいいよ」
「わかった」
俺はパスポートの写真を送った。俺は悪いことをしたくてやってるわけじゃなくて、JSとデートしてみたかったんだ。一緒に買い物して、飯を食って、写真撮ってもらうだけ。
「じゃあ、原宿がいいなぁ」
「いいよ」
原宿行って何か買ったって1万もかからないだろう。JSとのデートはプライスレス。
当日、待ち合わせ場所には更紗ちゃんとお母さんがいた。更紗ちゃんは動画ほど透明感はないけど、クラスにいたらかなりかわいい方だと思う。小学生なのに化粧をしている。
頭が小さくて、スタイルがよくて、ショートパンツからのぞく足は細くて長い。発育途上で胸はぺったんこ。俺はこのくらいの年齢の子が一番好きだ。
お母さんはくたびれたヤンキーという雰囲気だった。こういう場面では、更紗ちゃんとはほとんど喋れなくて、お母さんと会話しているような感じになると想像する。
「はじめまして。江田です。よろしくお願いします」
「こちらこそ。今日はよろしくお願いします。更紗も喜んでます」
俺たちは並んでデートして歩いて、お母さんはちょっと後ろからついてくる感じだった。休日のお父さんと娘みたいだった。
「更紗ちゃんはどんな店に行きたい?」
「〇〇〇」
俺は原宿なんか来たことがないから、何だかわからなかった。
「スクイーズの店。今、YouTubeで流行ってるの」
俺は案内されてそのままついて行く。
「へえ。面白いのが売ってるんだね」
原宿で売っている物は、パステルカラーでデザインの凝ったものが多い。
「ほしいの買っていいよ」
「え!本当?」
更紗ちゃんは感激して目を潤ませていた。俺も嬉しくなる。更紗ちゃんはカゴにスクイーズをたくさん入れて「これが欲しい」と言って俺に差し出す。別にいいやと思う。大企業勤めの俺にとっては、はした金だ。全部で1万5千円だった。意外と高い。子ども向けにしては高すぎるけど、口には出さない。それから、綿菓子の店に行ったり、タピオカを飲んだりした。
その間に、道行く人が更紗ちゃんを見ていた。見ず知らずの人たちに消費され、視姦されるJS。途中でスカウトに声を掛けられた。お母さんはついて行きたそうだったけど、名刺だけもらって後日ということになったらしい。
これからアイドルデビューしても、俺はずっとこの子を応援し続けようと決める。
「もし、よかったら5000円でカラオケ行くこともできますけど、どうしますか?」
「オプションですね。更紗ちゃん行きたい?」
「うん。更紗、歌練したいな」
「じゃあ、いいよ」
更紗ちゃんは歌がうまかった。将来歌手になるかもしれない子の生歌を聞けるなら、お得だ。
カラオケの室料、ドリンク代は俺持ちだ。いやらしいことをしないように、お母さんが付いてくる。
「隣に座る場合は、オプション3000円です。膝に乗せる場合は10000円」
「じゃあ、膝で」
俺は気前よく言った。更紗ちゃんは俺の膝に座って歌う。生足が目の前にあるから俺はドキドキする。髪から整髪料の匂いがした。
「おさわりは10000円でOKですよ」
俺は断る。そんなことをしたら嫌われてしまう。紳士的に膝に座っている更紗ちゃんの太ももの感触や、ほどよい重みを楽しむだけにする。他の男はおさわりに金を払ったりするんだろう。俺はそんな男たちとは違うと彼女に知ってほしい。
「歌、うまいね。アイドルみたいだね」
更紗ちゃんは嬉しそうだった。
「デュエットしませんか?」
「俺、歌える歌がなくて」と、断った。カラオケに行ったのは10年以上前。俺は歌が下手だった。最終的にカラオケで1万5千円くらい使った。
もう4時半くらいだった。お母さんがなかなか帰りたがらなくて、更紗ちゃんに何か言っていた。何か欲しいっていいなよ、なんてことを。
「洋服買いたい」
「いいよ」
俺は承諾した。それで、若い子が着るような洋服屋に連れて行かれた。カゴに2つくらい服を入れて、次々試着していく。何を着てもかわいい。
「これでいいですか?」
「いいよ」値段がわからないけど、承諾した。
全部で20万円だった。
「随分、高い服を買うんですね」俺はお母さんに言った。
「ここのブランドのモデルをやってて・・・ノルマがあるんです。毎月、これだけ買わないとショーに出れないので」
「ああ、そうなんだ。じゃあ、よかったです」
ブランドの売り上げに貢献してる子をモデルとして使う。よくできてるなと感心する。
「じゃあ、そろそろ夕飯の時間ですね。ご飯食べに行きませんか?」
「更紗ちゃん、何が食べたい?」
「ママの友達がやってるお店」
「へえ、何の店かな?」
「ステーキハウス」
「いいねぇ」
「更紗、江田さんと手をつないであげたら?」
俺は更紗ちゃんと手をつなぐ。若いから華奢でしっとりすべすべだ。手はしばらく洗わないでおこうと思う。
俺は言われた店に行く。地下だった。普通だったら絶対に行かなそうなところだ。メニューを見ると料金設定がおかしい。普通の店の3倍くらいはする。会計は3人で3万円。更紗ちゃんはほとんど食べずに残していた。
「残したの食っていい?」
俺はJSが食べ残したステーキを食べる。唾液が付いてそうで、ちょっとムラムラしてしまう。
「今日は色々ありがとうございました。このままお別れするのは、ちょっと申し訳ないので、私でよかったらこの後ホテルでサービスしてもいいですよ」
「無料ですか?」
「はい。更紗の方がよかったら10万円で」
俺は迷ったけど、警察に捕まりたくないから断った。お母さんは論外。
「じゃあ、これは気持ちです。家に帰ったら開けてください」
きれいにラッピングされていて、中には布みたいなのが入っていた。きっとハンカチだろうと思った。ハンカチは定番のギフトだ。
俺は1日で30万ほど使ってしまった。
でも、更紗ちゃんとはそれほど親密になれなかった。ずっと一緒にいたけど、彼女は俺に心を開いてくれなかったと思う。かわいいんだけど、話すのは買い物の話や何が欲しいとか、YouTuberの〇〇が好きなんてことばかりで飽きてしまった。唯一の収穫は、手を握ってくれたことくらい。痛い勉強代になった。
それからは、ライブ配信は聞かなくなった。
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