彼女は最後にこう言った

古屋気ままに小説投稿

第1話 ねぇ?君はどうしてる?

「来てくれてありがとう!!嬉しいよ?!」


「私は元気にしてます。あなたはどうですか?」


「へぇー!!もうすぐ東京で就職するんだね!!おめでとうございます!!」


「でも、それだと逢える回数が少なくなっちゃうね……」


「ううん、君が私を忘れないだけでも嬉しいよ?こうして高頻度に逢いに来てくれるだけでも嬉しいし…………」


「そうか……お盆には逢えるかな?」


「これからの事は心配しないで?!あなたならきっと大丈夫……私はいつまでも、例えどんな人と結婚したとしてもあなたの彼女で居続けるから」


「その事実だけは絶対に覆られないから……」


「そうか……私よりいい女の子いないなんて君も嬉しいこと言ってくれるね?」


「でも、過去はいつか見限らないといけないよ?私はこのままでもいいけど私はあなたにもっと幸せになって欲しいから……!!」


「そう、嬉しい。やっぱり君は優しいね?」


「私はきっと大丈夫!!この景色を楽しんでるから!!例えここから動けなかったとしても……心は、想いは形を変えていつかあなたを迎えに行く日を楽しみにしてるよ?」


「だから、こっちに来るのはなるべくもっとゆっくりにしてね?じゃないと私…………泣いちゃうよ?」


「それにしても桜吹雪が凄いね?」


「えっ?私の好きな桜の木枝を取ってきてくれたの?嬉しい!!ありがとう!!」


「枯れるまで大事に見てるね?」


「えっ?いつかまたお金に余裕が出来たら指輪をくれるから結婚して欲しいって?」


「んー。でも、さっきも言った通り君にはもっとふさわしい人がいると思うよ?」


「どうしても?分かった!!じゃあ約束ね!!絶対守ってよ?このふるさとで……この場所でずっと待ってるから……」


「もうそろそろ行くの?そっか。もうそんな時間なのか……」


「分かったよ?また、君が来る日を楽しみにしてるね?待ってるよ?」


そう言うと男は去っていった。


そして、には1本の桜の枝と、時宮家之墓と言う文字が書かれた石碑があった。


たとえ死んでも想いや魂は形を変えてあなたを見守ってるそう思っています。

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