第11話 "自称"高貴な貴族くん



2ヶ月後…


ついにこの日がやってきました!

今日は張り切りすぎて15分前に来ています!

そして俺と同じく張り切りすぎ系youtuberがいます。

さっさと入って昼寝しよ。

寝不足なんだよな…

「おい!田舎者!なんでこのような格式の高いフォーク学園にいるのだ!ここは俺のような高貴な貴族が行く場所だ!」

え、えぇ…

これまたテンプレな噛ませ犬…

"自称"高貴な貴族って…

痛いわァ… 痛覚軽減あるのに痛いわぁ…

い、いや待て?俺じゃないかもしれない。

スルーしとこう。

「そこのお前だ!第1村のゴブリン部隊隊長の息子!」

わお… 俺だわ。

ってなんで俺って分かったんだ?

こいつ… さてはツンデレだな?!

じゃなくて無視出来ないかな…

「俺と戦え!」

えぇ… やだぁ…

入学式に揉め事起こすなよアホ、ボケナス、バカ。

「さぁ!立ち会え!」

もう戦う気まんまんじゃん…

いや待てよ?ガキをぶちのめす… 最高じゃん。

でもなぁ… 睡眠不足やしなあ…

「じゃあ私が審判を務めよう。さあ立ち会え」

人の気持ちを考えましょうって先生に言われませんでした?!

いや、これから教わるんだった…

まぁガキだし弱いだろ。

でもなぁ… めんどくさい。

でも戦う前提で話進んでるからめんどくさいんよなぁ…

立ち会お。

「さぁ!試合開始!」

「うおおおおおおおお!!!!」

なんじゃあの鈍地派は?

あの試験官と戦ったあとだからめっちゃ弱く見える。

イノシシ相手してるみたいだな…

横にずれて頭に会心の一撃与えたら気絶。

おわり。

バイバイ!"自称"高貴な貴族くん!


第10話 ピッカピッカの!1年s… zzz…


この世の全てに共通することに関して大発見をしました!

…なんでこう校長の話って長いしお経で眠くなるの?

つまんない話するんじゃない!

まぁ話の流れ的にもうそろそろ終わるだろ。

「それがあれになってこれになってどれになるのです。これで入学、祝辞の言葉を終わります」

あー終わったああああ。

どっかの老いた校長みたいな長さだったわ。

「うんたらかんたらこうたらです。では、各自自分たちの教室に行ってください」

おっしゃー終わったあ。

んーと教室1-Aだっけ?

たしかこの先左に曲がってこうしてこうしてこうしてこう行ったら行けるんだよな?

まぁ人間は第一印象大事よ。

って人間じゃないわゴブリンだわ。

ってことでどんな挨拶しよ…

とか考えてたら着きましたねハァイ。

よし、鉄板のあれで行こう。

「はい!オッパッピー」

……

………

あれ?滑った?

おかしいな… 前世なら笑いが止まらな…

苦い思い出が蘇ってきたわ。

「お前は!さっきの田舎者!」

さっきから癪に障るな…

田舎だってな!空気が綺麗でいいんだよ!

この都会っ子が!

「田舎者って呼ばないでくれる?田舎者に負けた"自称"高貴な貴族くん」

「なっ!あれは負けてなどいない!今日は調子が悪かっただけだ!あと自称ではない!」

うわぁあ!とてもテンプレな負け惜しみすぎて逆に怖い!

「あっそ、負け惜しみでも言ってろガキが。あと俺の名前はゴブナルド・シュタインだ。よろしく」

「ぐぬぬ… 俺の名前はクトゥルフ・ディーテだ。せいぜい覚えて置くことだな」

ふぁーねむ…

さっさと終わってくんないかな…

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