第9話 異世界=焼け野原がないと思っていました


3年後…


んー最近レベルの上がりが悪いなあ…

旅にでも出てみるか?

まぁ今世の目標は考えたら即行動!

ってことで

「父さん… その実はなんだけどさ… 旅に出たいんだ」

……

しばらく沈黙が続いた。

その時、父親は口を開いた。

「そうか… お前もか… いや、なんでもない。行きたければ行けばいい!」

予想外だった。

親といえば子供を手放したがらないだろうと思っていたのに…

「ありがとう!」

ってことで準備だ!

出発だ!

目指すはあの山の頂き。



数時間後…



いよっしと…

うん!日没前に山頂に着けたね!

さてと景色でも…

そしてこの時俺の目に写ったのは…

誰もが涙を流す絶景… ではなく辺り一面に広がる赤い焼け野原なのである。

「う、うわあああああああ!」

当然俺は腰を抜かした。

そして村に全力で逃げた。

みんなに半端者と笑われるかもしれない

だけどあんなの見たら誰だってこうなる…

と、自分に言い聞かせた。





親にはあんまし咎められなかった。

色んなものを見て色んなことを学べ!

だとか…

だが俺はここで一つ覚悟したことがある。

それはこの世界について"知った"気になっていた。

だから… 本当は25歳に義務教育があるらしいが早めに勉強を始められる…

簡単に言ったら幼稚園とか保育園みたいな?

まぁ学園に行く。

んで今その交渉の真っ最中

「父さん… 僕は旅に出るって言ったのに直ぐに引き返す半端者です。でも!僕はこの世界のことを知った気になっていただけって気づけたんです…

どうか、学園に行かせてください!」

まぁ考えたことを並べればこの父親なら簡単に許可してくれる… はず。

「…ああお前は確かに半端者だ」

あれ?ちょやばくね?

「だかその経験の中から収穫を得る。半端者だがしっかり者だ!いろんなことを知れ!」

「それって…」

「ああ。行っていいぞ」

やっっったあああああああああああああ!

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