使い捨てられる廃材たち【水色緋色REGENERATE.EDITION】


それは使い捨てられて

破棄されるだけ


なんて悲しくて

なんて哀しい


部品なんでしょう。


だって その為に産まれてきたから。

だって そういう契約だから


部品が感情をもつなんて

可笑しいでしょ?


部品が希望をもつなんて

あり得ないでしょう?


感情の回路を切断して

相乗する闘争本能とi don't know?



操作されたら「ラク」でしょう?


感じなかったら「クル」しくないでしょう?


それすら想えず ただ在るだけの存在を望んだヒトタチヨ

対価とともに 大過を選んだヒトタチヨ


いみじくも 哀れな部品と部品たちの末路は

誰に語られう事もなく 

騙られて 謀られる手段だけの道具として


廃棄されるだけ

そんな商品価値だから




それは使い捨てられて

破棄されるだけ


なんて悲しくて

なんて哀しい


部品なんでしょう。


なんて摩耗して

なんて劣化して


うち捨てられる部品なのでしょう?


名声も富も藁にもすがる希望も失望も

歪んだ螺子一本分の価値もなく捨てられるのに?


あなたは使い捨てられて

破棄されるだけの


なんて悲しくて

なんて哀しい


部品なんでしょう。



あなたは なんて哀しい部品なんでしょう。



________________


前エピソードに続いて

拙作「限りなく水色に近い緋色(以下、水色緋色)」

https://kakuyomu.jp/works/16816927862847027932

第二章のテーマワードとして書きました。


【REGENERATE.EDITION】と書きながら、こちらの詩は一切

改稿していません^^;


第二章のテーマをかなり盛り込んでいます。

個人的には好きなので、再掲。

(改稿版は、テーマワードは掲載しないの方針)

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