霧が晴れる頃には

@highgoooonA

第1話

返り血だろうか。隣の老婆が育てていた無数のイベリスが辺りを気にせず健気に突っ立っている。霧でよく見えないが、死体。凡そ50人の軍人の山の上に少年が一人。こんな子供が倒したのか?レイルが探る様に山を覗く。暫くして少年がこちらに視線を向けた。レイルは瞬時に威圧された。だが隣のサンは少年とルビー色の眼を共鳴させていた。

「きみは?」

「解るでしょ?_______________________」



気が付くと避難所に居た。霧は晴れていた。

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