第2話   小さなお友達




ん?



額に微かな感触



空を見上げながら、ゆっくりと手のひらを翳してみる。



雨 ?



「 たいへんッ! 」


思わず大きな声をあげてしまった。


通勤途中の人々が、みな振り返って私を見ている。


そんな人目を気にして、熱くなったほほをおさえると、うずくまってしばらく動けなくなってしまう。


と…


いつもの私ならそうなっているのだろう。


けれど、今はそんなことをしている場合ではなかった。


何故ならーーー 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る