第10話 構成力
私、構成力が苦手かもしれないです。
そもそも構成力とは「まとめる。組み立てる」とのこと。
まとめるのが苦手なところがありまして。
風呂敷を広げすぎて、回収できていない伏線や、考えが置いてけぼりになるんですよね。
これもプロットで固めすぎずにいる結果です。
そのとき、その場で思いついた伏線や考えがあるのですよ。だから帳尻が合わなくなってしまうのです。
これを解決するには改稿でしょう。
一度、書き直していくと、伏線の貼り方やその後の回収もうまくいくと思います。
ここだけの話。
私って全然改稿していないんです。最近になってようやく二作品くらいを改稿しました。と言ってもほとんど書き直したのでリメイクに近い形ですかね。
ホント、ノリと勢いで伏線をばらまくのはやめてほしい(自己責任)。
それと最後のカタルシスを得るまでの感情の揺らぎをコントロールするのも苦手です。
一番いいのは、正の感情を最初に、中間くらいで負の感情、そして最後に正の感情になるように仕組むのがいいらしいのです。
が、この感情のコントロールが難しいわけです。
それこそ、読者を納得させるだけの感情の起伏を見せなくちゃいけないのです。
負の感情のところはより強くピンチにしなくてはなりません。これが意外と難しい。
理屈では分かっているのですが、実際にやるのとは訳が違う。
・ヒロインと出会う。――正の感情。
・ヒロインと仲良くなる。――正の感情。
・ヒロインと喧嘩する。――負の感情。
・ヒロインと仲直りする。そしてさらに仲良くなる。――正の感情。
といったところでしょうか。
ご存じの通り、これって大抵の人なら考えなくともできていることなのですよね。
ただ中途半端な負の感情だとあまりカタルシスは得られません。主人公を地獄に落とすくらいの覚悟が必要なのかもしれないですね。
そうそう。
主人公には苦労させる。主人公はいじめるべき。
との意見がありますが、それは感情移入しやすくなるので、シリアスな作品なら使ってみるのも一興かと思います。
でも、最近では「スローライフもの」「なろう系」が流行っていたりします。これらはあまり感情移入できづらかったり、カタルシスを味わうような作品ではないです。
でもなぜ人気なったのか? それは感情の揺らぎを楽しむのよりも、安心と癒やしを求めているのかもしれません。
私は哲学的なものや難しい話が好きだったりするので、ちょっと分からない感性ではあるんですよね……。
やはり自分の好きを中心に活動した方がいいのでしょうね。
ということでまとまりのない、構成力のない話をしてしまいました。
何か参考になれば幸いです。
もちろん、これがすべてではないですからね。
ではでは。
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