第26話閉会式



しばらくすると開会式でもMCをしていたAIのラルルが出てきた。



『みんな〜、イベントは楽しんでもらえたかな?僕が思っているよりも脱落した人が多かったのは反省かも…次はもっと頑張るね!企画班が!!』


などと、時々ジョークを交えつつラルルは司会進行をしていく。


『ということで、早速みんなが1番気になってるであろう参加賞の発表だよ!



ダカダカダカダーン!



参加賞は水着アバター引換券!この引換券を冒険者ギルドの受付に見せると水着アバターと交換できるんだ!


アバターは装備の上から表示するオシャレ専用の装備のことだよ!


ということで、イベント終わってすぐだけど新マップのお知らせ!



・西の海岸

初心者の森を抜けた先にある海岸

浜辺、岸から25mの範囲は非戦闘エリアのため安心して海水浴をお楽しみいただけます



ここでは商業ギルドで許可をもらうと浜辺で出店が出せるエリアだよ!

ぜひぜひ参加してね〜!』




海水浴ができるようになったんだ!

そのための水着アバターなんだろうな。

海水浴には毎年行くけど、毎回帰るときにもうちょっと泳ぎたかったなーってなるんだよね…ここならいつでも泳げる!楽しみ〜



『そしてそして!10位以内の人には賞金も出るよ!


1位100万G


2.3位70万G


4.5.6位40万G


7.8.9.10位10万G


だよ!それでは閉会式もそろそろ終わり〜!

また次のイベントも楽しみにしててね!

バイバーイ!!!』



こうして、MG初のイベントは幕を下ろしたのだった。




ラルルさんは最後までハイテンションだったな〜。

そういえば次のイベントがあるっていってたけど…それまでにお店を建てられるくらい金策しなきゃ!



「ケイ、お疲れ様。」


「カズ!おつかれ〜、楽しかったね」


また次もカズと一緒にできるイベントだと良いな〜。


「ケイ、お疲れ様!また俺の工房にも遊びに来てくれ!」



ドルにぃたちだ!


「おつかれドルにぃ!絶対遊びに行くね!」


冷やかしでもいいかな?ドルにぃが弓を作るところは何回でもみてみたいんだよな〜。


「ミャーチもまた遊んで欲しいのニャ〜。暇なときは一緒に狩に行こうニャ!」


「いいわね、私も入れて!」


「僕もね〜」



そのあとすぐドルにぃたちとは別れて僕らはカズの畑に帰ってきていた。


「ミャーチさんたちも良いほどだったね〜。一緒にできてすごい楽しかった…。」


「そうだな、βのときはそんなに話したことなかったんだけど今回パーティ組めてよかった。」



イベントの後も遊ぶ約束をしたし、なんならフレンドになれたしね!!

今から次のイベントが楽しみだ〜



「ふぅー、イベントも終わったことだし明日からはまた金策だな。

店も建てたいし、作業場も欲しいよな。」


金策…忘れてた〜今の所持金は、2200Gこれじゃあ買えないよね…。


「お店と作業場っていくらくらいかかるの?目標金額として。」


「そうだな〜、俺も買うの初めてだからまだくわしくないんだが、この畑の隣に土地を買って店と作業場を建てるなら大体3000万Gはかかるだろうな。作業場と店を最低スペックにしてもこれくらいはかかるみたいだ。」


「さ、3000万?!」


目玉が飛び出る…。そんなに高いんだ…僕の所持金の1万倍以上…何年かかるんだろう。


「店と作業場は後からでも改築、改装ができるみたいだからまずは3000万Gを目標に、だな。ちなみに俺は今2500万Gもってるわけなんだが…。」


「えぇ?!す、すごい。カズは大富豪だったのか…。」


「いや、β時代のデータを引き継いだんだ。俺は戦闘職から生産職に引き継げるものが金くらいしかなくてな。

まぁ今となってはあの時の自分にサムズアップしたい気持ちだ!

だから俺たちはあと500万G貯めたら良いわけだ。」


500万G6分の1になったけど今の手持ちじゃまだまだ足りない…。

採取に行こかないと!


「採取もいいけどギルドのクエストでもいいな。」


「クエスト??」


クエストなんてあったんだ…全然知らなかったや…。


「ケイ…お前…。」


や、やめてよ!その残念な子を見る目は!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る