第4話



案の定、うさ子は全く気付きません



「……次こそは…!」


とチョウの決意は固くなります



あっちへパタパタ

こっちへパタパタ



チョウはうさ子を発見しました


「もうちょっと!」


「あとちょっと!」



ようやく風と共にうさ子の元へたどり着きます




「困ってる時に助けてくれてありがとう

あの時助けてもらえなかったら僕は死んでたかもしれない、ありがとう」


チョウが一気にまくし立てました



「???」


うさ子は感謝されてることがわかりませんでした


助けたイモムシがそのチョウだと気づかなかったからです



「キレイなちょうちょさん、こんにちは


私はあなたを助けたつもりはないよ

それよりもキレイな姿を近くで見せてくれてありがとう、今日はとても素敵な1日になりそう、また会おうね、チョウチョさん」

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