第15話 初めての夜。night swimming

リエは、アレクに熱くゆっくりと長いキスをする。アレクもリエのキスに応え、リエの口に舌をいれてリエの舌と欲望を求めて絡み合いリエの味を賞味する。寝る前にリエさんが磨いてたイチゴ味の歯磨きの味がする。

 アレクは「いいかい?」とキス越しにささやくとリエもキス越しに「うん」と返答する。

 アレクは寝ている下側からリエの乳房をパジャマ越しゆっくりと揉む。リエは初めて他人に自分の乳房が揉まれ、体内に甘美な衝撃がゆっくりと駆け抜ける。

 アレクがリエの背中を支えながら上半身を起こして、リエがアレクにまたがって互いに向かい合って座った状態になる。リエの口に唇を当てながら「始めますよ」と語りかけ上のパジャマを脱がす。

 リエはアレクを求め、アレクはリエを求めている。触れ合うリエの唇がゆっくりと柔らかくなっていく触感に、アレクは国を追い出された苦しみや敵からのケガの痛みも欲望の中に溶け込み押し流されるのを感じた。しかし、アレクは内なる獣な欲望を制御しながらリエのキャミソールを外しベッドの外に放り投げる、キャミソールが床に落ち床面にゆっくりと溶けていく。

 リエは、上半身が何もつけない状態になり、室内とはいえ素肌に寒さをヒンヤリ感じ少し震える。それを察したアレクは「少し寒い?」と言いながらリエの体を引き寄せ、アレクの体全体でリエの体を抱きしめながらキスをする。リエは、Tシャツ越しだがアレクの体の体温を感じ寒いという感覚がなくなる。アレクはTシャツ越しだがリエの乳房が自分の体に当たり、その柔らかさを本能で感じる。リエの背中に回したアレクの手はリエの肌のきめ細かさを、その手のひらで愛撫し触感で味わい尽くす。

 リエとアレクはひたすらキスを続けると、やがてリエはアレクの腕の中でグッタリし、腕の中に溶け込むリエを見てアレクは激しい欲望でアレク自身が暴発しそうだった。

 アレクは顔をあげ、自分の手であらわにしたリエの素肌に目を向ける。

 リエはアレクが自分の乳房を見つめる眼差しに気づき、素肌を熱く愛撫されるような錯覚を感じ、本能的に咄嗟に胸を両手で隠す。

 アレクはTシャツを脱ぎすて「綺麗だ、可愛い」と言いながらリエに軽くキスをし「でも、胸を隠さないで見せて下さい」と言ってリエの両手を取り自分の胸に引き寄せる。

 電灯をつけてなく真っ暗な室内に、窓から差し込む月明かりだけの中。リエはアレクの裸の上半身に手のひらを這わせる。無駄な贅肉のない胸毛や脇毛の無い完璧な肉体だ、分厚い胸筋、最低6個には割れてる腹筋をリエは撫でる。滑らかな大理石のような暖かく薄い肌の下に筋肉の繊維が走ってるのを感じ、ギリシャ彫刻みたいと薄明かりでアレクに魅とれるリエだった。

アレクは「ビーナスなど足元にも及ばない美しさだ」と言い、リエの胸の先端を舌先で数度掠めたかと思えば、次には舌を絡ませ暖かな口に含んでいた。リエは快感に打ちひしがれ喘いでしまい体を硬くするが、アレクはさらに顔を埋めるように、唇を押し当て乳房を頬張り含んでいった。リエは小さく声を漏らすと、自分から体を押し付けた。アレクはうなり、きめ細かい絹のような背中に手を回し、リエの体を興奮しきった自分の体の方に引き寄せる。

 執拗に求めてくるアレクの唇に、リエはもう何も考えらず体がうずいてしまう。リエはアレクの金髪の頭を抱きしめ、アレクの腕の中で体が後ろにそる。まるで空中で浮いて漂うかのようだ。

 アレクはリエとキスしたまま、一緒にベッドに沈んでいった。

そしてアレクは、寝かせたリエの細く滑らかで肉感のある足を開いて自分の膝を跨がせるよう腰を浮かせて、下のパジャマを脱がせる。

 アレクの唇がリエの右の乳房からゆっくり左の乳房に移動すると上に移って首筋そして唇にたどり着く。リエは下の下着1枚だけになったのを意識しながらもアレクと情熱的なキスを交わす。アレクはその欲望に潤んだ青色の瞳でリエを覗き込み「リエさん好きだ」とささやきながらジャージズボン越しにリエの下腹部と熱く合わさり、アレクの左手はリエの下腹部に移動し陰部を下着越しに触る。リエの全身に快感の波が走り、目を見開き、喜びを隠すことが出来なかった。

 アレクの手が下着の縁に手がかかると同時に、アレクの口が近づいてきたかと思ったら、次の瞬間にはもう唇が合わさっていた。

 想像つかない方法でリエを触ってきた。リエは想像を絶する快感にビクッつと震えた。リエは抗おうにも、快感に絡め取られ、鼻にかかったような声を上げた。

 アレクはキスと同時に、両方の手でリエの乳房を揉みしだきながら、器用に足の指にリエの下着を引っ掛けて引きちぎるように剥ぎ取っていく。

 リエが素肌にヒンヤリと夜気を感じた時。アレクは手早く自分自身もジャージズボンとボクサーショーツを脱ぐ。

 リエとアレクは完全に産まれたままの姿になり、アレクは上から押し潰さないようにピッタリりの上に重なりキスをする。舌と舌が絡み合い、キスが情熱的に深くなる。リエはアレクの虜になり、なすすべもなく、リエとアレクの下腹部が素肌で擦れ合う。

 アレクは乳房を手で愛撫しながら、リエの瞳から鼻、口、顎、首筋、鎖骨、乳房とその先、腹、鼠蹊部、そしてリエ自身の秘部とゆっくりキスしていく。

 リエは快感だけでなく、アレクの自分への深い愛が溢れた行為に感動興奮して「あぁ」と喘いで自然とからが弓形になってしまう。 

 そして、再びアレクの唇がリエの顔に戻ってくると、リエはアレクにキスをせがむ声をあげる。リエの声をからした哀願と、官能的にくねるリエの体に、アレクは現実を忘れ、もはや引き返すこともできず、リエの唇にキスをしすると、大腿を掴みリエを引き寄せる。

 リエは、無垢なリエの秘部に力がかかるのを感じた。熱い痛みに悲鳴がもれる、ゆっくりとリエを自分の麓まで引き寄せ「リエさん、痛いけど少し耐えて下さい」とアレクはリエの上にゆっくりのしかかる。リエはアレクの背中に腕を回し、痛みに身をまかせた。もうここまできたら引き返せないのは、リエにもわかっていた。わたしはアレクを愛している。 いま大切なのはそれだけ。

 アレクの背に回してる腕に力が入り、アレクは思わずたじろぐ、リエの体にすっかり包み込まれると、アレクはつかのま目を閉じて体を震わせた。リエの情熱的な動作に西洋人らしく「WAO!」と言ってしまうアレクだった。

 やがて、リエの瞳を探るように見ながら、いまの動きをゆっくりくり返すうちに、ふたりの体はぴったりと合わさり、リエの顔からも張りつめた表 情が消えていった。

リエの耳もとで彼の荒い不規則な息づかいがする。 アレクは「硬くならないで」 と言いながら、リエの呼吸と共に前に動き後ろに動いた。

 アレクは「リエさんと会った時から、この時を待っていたんだ」と息を弾ませる。

「アレクさん、一つになってる」とリエは吐息と共に呟くと。

「そうだよ、リエさん。僕は中にいる」とアレクは言い、リエは真っ赤になった。

 アレクはリエの顔にかかった髪をかきあげた。そのリエの表情に、アレクは欲求をつのらせながらもほほえみ、 こころもち彼女の腰に枕を入れて持ちあげた。アレクはリエにこのうえなくやさしいキスをしながら、ふたたび腰を動かした。

 リエにもう痛みはなかった。かすかな快感がしだいに大きくふくれてリエを包み込む。リエはあえぎ、アレクの肩に爪を立てた。

「どうだいリエさん?」 アレクは再び腰を動かしてささやいた。

 そのうち、スピードとパワーが増した。 リエはアレクにしがみつき、肩に突っ伏してすすり泣き「アレクさん」と首筋に口を押しあてた。 アレクは体を震わせて荒い息をしながら、リエのうなじをつかんだ。

 アレクは「まだまだだよ」と言いながらリエから上半身を離し、リエ自身とアレク自身が繋がったままリエの大腿部をアレクの膝に乗せ、ぐいと自分のほうに引き寄せる。

「リエさん、凄いよ」

 アレクは強烈に激しく腰を振りながら、リエの胸を揉みしだく。

 突如激しく強烈になった快感に、リエは思わず涙を浮かべ、目の前がぼやけて見えなくなった。

 アレクは再度、リエに覆い被さり燃えるような

キスをする。リエとアレクは互いに求め合い舌と舌を絡め合う。リエの飛び散る鼓動が首筋を叩いてる。月明かりの差し込む、ほの明るい部屋でアレクはリエという名の海を泳いでいる。アレクはずぶ濡れになりながらリエの上を泳ぐ。

 アレクとからみ合い、上から突きこまれる度に震えながら、リエは体をこわばらせ、手が届きそうで届かないものをつかもうとした。アレクはリエを抱き寄せ、やがて、リエは力つきてそれ以上動けなくなったが、 アレクは疲れを知らないかのようだった。

「アレク、もうだめ、助けて!」 リエは泣き声で叫んだ。

「どうだい?どんな感じだい?」 アレクがなおも力強く動きながら、優しい低音の声でささやく。

リエとアレクは溶けるように回り、流線型になる。

「リエさん、どう?」

アレクはリエの上で激しく力強く腰を動かす。

アレクはリエの両手をつかみ、爪先が絡み合う。リエは切ない吐息を投げる。

「アレク・・・素敵すぎて・・・・・・もう、だめ!」

「おれもだ」 アレクはリエにキスをし、リエは両手でアレクの頭を抱き締める。

アレクもそれ以上は自分を抑えきれず、リエの頭をぎゅっと抱きしめ

「リエさん・・・・・・リエさん」

アレクの体がこわばった次の瞬間、リエは押し寄せる熱い波の快感のなかに沈んだ。

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