猫を助けたら何故か異世界で可愛い妹ができました。
@souzyu
エピローグ
ここは何処だろう……。
意識がはっきりしない……。
目の前に広がるのは何処まで広がる白の世界、果たしてここは何処なのだろうか、確か僕は学校に行く途中だったはずだ……。
「…………きて…………」
なんだろう……。
何処か遠い所から何か聴こえる。
これは、声……?
目を凝らして観ても何も見えない、あるのは白の世界だけ。
自分が何者で、なぜここに居るのか。
そしてついには立っているのか寝ているのか、そんな感覚すら曖昧になってきた。
「………きて……さい……」
なんだろう、この感じは……。
何処か暖かい気持ちになる、そんな陽だまりの様な声が何も無い世界に響いてる……。
深い水の底から浮かび上がる様に、何も無い白の世界が徐々に鮮やかになっていく感覚。
合間になっていた感覚が徐々に戻っていく感じで自身の意識がはっきりしてくる。
あれは……夢、だった様だ。
でなければさっきの様な世界はあり得ないじゃないか。
まるで……そう自分が自分じゃなくなって、消えてしまうみたいな感覚。
さて、そろそろ起きて学校へ行かないと。
そう思いながら目覚めると同時に感じるのはさっきも感じた陽だまりの様な声となぜか落ち着くお日様の匂い…。
頬に当たる風はとても柔らかく当たり、まるで森の中で昼寝をしているみたいだ。
そしてなにより、この頭に感じるのは枕にしては柔らかく温かい触感が相まってなんとも心地いい何かだ。
「
その、陽だまりの様な声で再度促され意識が覚醒する。
そして目に映ったものは、何処か切なそうでありながとても愛おしそうに微笑む笑顔と木漏れ日の光に照らされて綺麗に輝く銀髪、それと頭に耳の生えた可愛らしい少女だった。
「え、だれ…っと言うか、頭に耳…? え…? 」
これが僕、
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