もういちど

......見返してみたら歌詞みたいになってました。

ちょっと長めです。

物語のような形になってしまったので、

色々と想像しながら読んでもらえるとありがたいです。


◇◆◇


それは、ただの憧景だった。


夢へ手を伸ばしても、届かないと思っていた


そんな僕の手を掴んで、

君があの場所に連れて行ってくれる姿を思い描いていた


これは、何回も叫んで、

枯れ果てた後悔のはずなのに





ねえ、



どうすればよかったのかな





そうすればよかったのかな



僕も、君と同じ目線で

立とうとしたほうが良かったのかな




わからない




夢ばっかり見るんじゃなくて

きちんと現実を見ようとしたほうが良かったのかな



わからない




こんな後悔だけをを並べるんじゃなくて

はやく、前を向くべきなのかな



わからない


わからないよ

どうすればいいかなんて



ほら、こうやって


嘘つきのの笑顔で毎日を過ごすくらいしか



少しずつ壊れていることを分かってても

あの日々を思い出しながら生きるしか



昔みたいに、君みたいな

僕にとってのヒーローを待つだけしか



だって、


僕だけじゃそれしかできないから









でも


もうやめにするって、決めたんだ



ずっと、僕の本当の声から目を背けるのは



逃げてばっかで

そうやって虚構に縋り付くのは




君が残していった夢の続きは

僕だけが持っているのはにはもったいないから





これは、なにかの償いかもしれない



僕がまた、君に逢えた時

笑って向き合うために必要なことかもしれない



僕がまた、君と話す時

今のままだとつまらないからなのかもしれない



僕が、ずっと弱いひとでも

僕の足が竦んでしまっても

目を背けないようにする、都合のいい口実なのかもしれない




――君みたいに言うなら

「もう少し、今より何かがマシな人間になれるように」


そう思いながら、生きていたいから




でも、今は少しだけ確かめていたい



君のぬくもりがそこにあることを


まだ、僕のこころは死んでいないことを



それと











もういちど

歩いていけることを!

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