第18話:親父

「よし。俺たちのステータスは今こんな感じだ」




【名 前】ロイド

【年 齢】16歳

【種 族】人間

【職 業】見習い冒険者 レベル17 +


【筋 力】239+120

【体 力】239+120

【敏捷力】239+120

【集中力】239+120

【魔 力】239+120

【 運 】239+120


【ユニークスキル】

 平均化


【習得スキル】

『プチバッシュ レベル3』『プチ忍び足 レベル10』『プチ鷹の目 レベル1』

『プチ・ヒール レベル5』『プチ・ファイア レベル10』


【獲得可能スキル一覧】+


【獲得スキル】

『筋力プチ強化 レベル10』『見習い職業時の獲得経験値増加 レベル上限』

『魔力プチ強化 レベル12』『体力プチ強化 レベル10』『敏捷力プチ強化 レベル10』

『集中力プチ強化 レベル10』 『運プチ強化 レベル10』『プチ隠密 レベル10』

『魔法操作 レベル5』『スキルポイントアップ レベル上限』『プチ・アイス レベル1』

『プチ・サンダー レベル1』『プチ・ロック レベル1』『プチ・カッター レベル1』

『プチ・ブレッシング レベル10』


【ステータスポイント】0

【スキルポイント】0



*******●パーティーメンバー*******


【名 前】ルナリア

【年 齢】16歳

【種 族】兎人

【職 業】弓手 レベル17 


【筋 力】38

【体 力】34

【敏捷力】375

【集中力】380+10

【魔 力】26

【 運 】10


【習得スキル】


【獲得可能スキル一覧】+


【獲得スキル】

『射速 レベル5』『標的認識 レベル5』『ツインアロー レベル5』

『集中力強化 レベル2』


【ステータスポイント】0

【スキルポイント】0


------------------------------


【名 前】にゃび

【年 齢】35歳

【種 族】ネコマタ

【職 業】ロイドの従魔レベル17 


【筋 力】106

【体 力】69

【敏捷力】429

【集中力】49

【魔 力】370

【 運 】411


【習得スキル】

『月光の爪 レベル10』『夜目 レベル10上限』『忍び足 レベル10上限』


【獲得可能スキル一覧】+


【獲得スキル】

『風のマント レベル5』『紅い月 レベル上限』『鋭利な爪 レベル5』


【ステータスポイント】0

【スキルポイント】3




 サソリと戦うつもりはないけど、この先も火属性魔法だけで行く訳にもいかない。

 そこで以前から出ていた他の属性魔法も獲得することにした。

 とはいえ、レベルは1だけ。

 あとは前衛としてもやれるようにプチ・バッシュも上げることにした。


 俺のスキル振りはかなり面倒な状況になっている。

 新しいスキルの発生条件がスキルレベルだったりステータスだったり、更に職業も重要だってのが分かったからだ。

 ステータスはたぶん、きりのいい数字何だと思う。スキルレベルのほうもだ。

 火以外の属性は、プチ・ファイア5レベルで発生だと書いてある。

 でも俺はレベル1から10に一気に上げてしまったから気づくのが遅れた。


 だからスキルを上げる時には、まずそのスキルに関連した職業に転職。

 それから1レベル上げるごとに新スキルが出てないかチェックした。

 そして見つけた。

 プチ・ヒールレベル5で、プチ・ブレッシングが追加されたのを。


「プチ・ブレッシングを獲得できたのは嬉しいな」

「レベル10も取ったのね。それでステータスがいくつ上がるの?」

「レベル1ごとに全ステータスが1増えるんだってさ」


 レベル10にしたけど、まだ上限には達していない。

 これは役に立つし、上げたいスキルだな。


「ルナは攻撃面の強化か」

「えぇ。矢代だってバカにならないし、強力な一撃で倒せれば消費を抑えられるでしょ?」


 そういう考えなのか。


「にゃびの紅い月もレベル10で上限だったな」

「うにゃー。100まであったらよかったのににゃー」


 レベル100の物理攻撃力上昇とか、どんだけ最強になるつもりなんだ?

 だけどこのスキルを上限にしたことで、新しく『鋭利な爪』というのが追加された。


「これさ、爪を使用した際の攻撃力を増加するってあるけど、にゃびはそもそも爪でしか攻撃しないだろ?」

「そうにゃねー」

「紅い月と何が違うんだろうな」

「紅いのは時間制限にゃ。こっちは制限ないにゃ」


 永続スキルか。強化系だな。


「ねぇ、爪ってことはクロウ系武器にも効果あるのかしら?」

「クロウ系? ど、どうだろう?」


 カギ爪状の独特な武器、クロウ。略して爪と呼ばれることもあるけど、それにも効果がある?

 もしあるとしたら、にゃびの物理攻撃力がかなり強化されそうだ。 


 でも問題はだ、


「にゃびが武器を使えるかどうかだなぁ」


 猫だし。モンスターだし。

 だけど俺の疑問はあっさりと解決した。


「出来るにゃー」


 なんとも呑気な声でにゃびが答えた。


「出来る、ってさ。試しにクロウ系武器を買ってみるか」


 問題はにゃびサイズのものがあるかどうかだけど。


「おいにゃもっと強くなるにゃ。そんで……もう……」


 にゃびはにゃびで、何かを決意したみたいだ。

 なら探してやろう。にゃびの為の武器を。






「従魔用の武器?」


 翌日は休息日にして、まずは工房で弓の使い心地を報告。

 ついでにクロウについてモリーに尋ねた。


「従魔用の武器の製造をしてる職人とかって知らない?」

「クロウ系かぁ、それを造れる職人は少ないし、それに従魔の武器やけんねぇ。そんなサイズの武器、製造したことのある職人とかおらんばい」

「やっぱり難しいか」

「にゃああぁぁ」


 残念そうに項垂れるにゃびを見て、モリーは大きなため息を吐いた。


「ううぅぅ、そんな顔せんでよぉ。ぐぅ……本当は嫌やけど……あいつならもしかして」

「モ、モリー。心当たりがあるの!?」


 彼女は苦虫を嚙みつぶしたような顔で頷いた。


「だ、誰なんだ?」


 俺の問いにモリーは、心底嫌そうな顔をしてこう答えた。


「親父」


 ──と。

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