第12話 バイトNo.7 友人ルート情報 百貨店の什器のセッティング

大学の同級生のノモト君。

彼の実家は店の改造や什器の棚やカウンターなどを作っている。


大阪府門真市。今なら海洋堂ホビーランドがあり、物流センターなどがあるが、当時は小さな町工場が並んでいて、その近くに有名な食べ物や食料品が並ぶ商店街があった。


その小さな町工場が固まって立っているエリアがノモト君の家業である建具屋さんの会社があった。


ノモト君のお母さんは大阪のオカンそのもので、パワフルな人で、私達若い者が食べて無さそうなら、皆を連れて飯を食べに行くような、みんなのオカンでした。


で、行くたびにご馳走になってた私達は、オトンが仕事が忙しく、知り合いの仕事をヘルプすることになり、オカンが喜ぶなら、と、出張で百貨店の改装と、什器のセッティングをバイトでする事になった。


あくまでもバイトであり、私達は指示を受けてセッティングをするはずだった。


ノモト君のオトンの知り合いが百貨店の現場で仕切ってると思っていた私達は、予想外にも、現場監督が居ないという状況に遭ったのでした。



オトンの知り合いは、オトン本人が来てると思い、十分に図面も読めない様な半分素人の職人を送り込んだ。


かたや、バイト軍団は大学で図面も書けるし、図面の符号も意味がわかるため、職人〉〉バイト軍団の位置関係が逆になり、職人さんが聞いてくる図面に対して、バイト君が指示する羽目に。



なんとか、改装には間に合って開店となった。


ノモト君のオトンは皆にバイト代として、先に言われていた金額の倍を渡してくれて、片付けてはオトンがやるからと、私達は出張先から門真市へと戻った。


ノモト君のオカンは出張先の状況を知っていて、皆をポークチャップの美味しい店に連れて行ってくれて、腹いっぱい食べた。これは今まで食べた中でも一番うまいポークチャップでした。


ノモト君、まだノモト君のオカンまだ生きてたら、ポークチャップ食べに行こうな。


もし、無理でも、その時のメンバーと一緒に食べたらうまいだろうな。

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