可愛いだけじゃない彼女

バブみ道日丿宮組

お題:かっこいいガール 制限時間:15分

 家の中で一生を過ごすと医者から診断されてから、僕はほとんどをベッドの上で過ごした。

 だんだんと足が動かなくなったこともあるけれど、天井をじっと見てるのが好きだった。

 そんな僕にもかけがえのない存在がいた。

 幼い頃から付き合ってる彼女だ。

 彼女は毎日訪れて楽しそうにいろいろ話してくれた。

 内容は凄く良かった。

 外に出れない僕でも、元気になれる笑みを彼女は持ってた。

 今日はチアガールの格好に着替えてくれた。

 僕の病気が良くなるよう応援してくれるとのこと。医学では解決できないことは既に彼女も知ってる。一緒に学校に通えなくなると聞いて、一番悲しんでた。

 フレーフレーと自己アレンジの効いた踊りが始まった。

 着替える際に既に下着は見えてたのだけど、スカートがめくりあがって見える下着もまた良かった。股間が盛り上がるのをわからないように布団に段差を作った。

 三分ぐらい踊った彼女は『どう?』と聞いてきたので、『すごくえっちだった』と伝えた。

 彼女の顔は誰もがわかるくらいに真っ赤に染まって、しゃがみ込んでしまった。

 僕の位置的にそれをされると丸見えだ。

 今日は黒の薄い下着を着てた。

 黒いのは陰毛なのか、下着なのか、少し気になった。

 視線というのは相手に伝わるもので、すぐに彼女は気づいてスカートで下着を隠そうとして思いっきりきゃーという声とともに後ろに倒れた。

『大丈夫?』と声をかけると『下着を見られるよりはいい』といってた。まぁ倒れた状態でスカートはめくれて先程以上に下着があらわになった。

 彼女はかっこよくあろうとするけれど、こうやっていつも何か一つ抜けてることが多い。僕が通わなくなって、日常生活は大丈夫なのかと少し不安になる。

 彼女の失敗をなんとか誤魔化すのが僕の役目だったから。

 そうすることでかっこいい彼女ができあがるのだから、苦労してでもやる価値があった。

 少し時間が経ち、ベッドに腰掛けてる彼女に『今日はその服でしてくれるの?』と尋ねると、『コスプレえっちに興味があるの?』と返ってきた。

 そういった意味ではなかったのだけど、雰囲気を崩さないように『好きかもしれない』と伝えた。

 触れるような優しいキスがきた。

 それだけで僕の股間は反応してしまう。

 今度は気づかれないようになんてことはしない。

 だって、今からはそれ以上のことをするのだから。

 彼女が馬乗りになり、キスを求めた。

 そして片手で僕の股間をいじり始めた。

 そこからは語るまでもないことだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

可愛いだけじゃない彼女 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る