むかしばなし（今風に言えば『若気の至りで塾の講師を首になった私を、拾ってくれたのは平成だけど昭和レトロな企業内高校だったので、免許がないけど教師をしてみた件』）

第78話 過呼吸はうつる

　思春期女子を集めていた企業内高校でしたから、割と日常的にあるのが過呼吸です。

　適当に書くのもなんなので調べたら、精神的になるのは過換気症候群で、一般の過呼吸とは区別すべきだったようです。

　まあでも、過呼吸と呼んでました。

　平たく言えば、『息を吸いすぎて苦しくなる』でいいのかな？

　若い女子が多いので、特に入社から夏前までの落ち着かない時期、この症状を示す子が多かった。

　「〇〇ちゃんが苦しがっている‼」と、教務まで辛うじて連れてきてくれると、地獄が始まります。

　いや、連れてきてくれたのはありがたいし、愛ゆえの行動ですが…

　あれ、誰か1人が苦しんでいると、その気がある子に伝搬するんですよ、精神的なものだから。

　苦しむ子を見ていると、1人、また1人と苦しみだす。

　パニック映画か(/・ω・)/

　最大で3人に同時進行されました。

　教務室で起こったので人手もあったのではと推察しますが、どう収めたか記憶が飛んでいます。

　カオスです。