第64話 軽便鉄道
大正生まれの私の祖母ですが、企業内高校の先生やってる頃はまだ存命でした。
って言うか、ばあさん、100まで生きたけど。この当時80歳前後だっただけで、まあ普通に元気でした。
で、ばあさんのお在所が、私が勤めている会社の近所でした。
ばあさん曰く、
「ここには軽便鉄道が通っていて、それに乗って女学校に通った」と。
この方昔のご令嬢でして、当時としては珍しい女学校(多分今の高校)卒でした。
ただ、うちのばあさんは口から出まかせ多数のオチャラケばあさんでして、なんならこの人の迷言集が出せるレベル。
家の家紋まで間違って教えてくれていたので、親父の葬式の時危険だった。お坊さんが教えてくれなければ、本気で間違うところでした。
だからまあ、適当に聞き流していたのです。
ただ、その後会社のあちこちで痕跡が…
工場の一部にかつてのプラットホームを見つけて、休日のある日、守衛さんの許可を取ってばあさんを車に乗せて構内に侵入。
超喜んでました。
懐かしいって‼
ばあさんは大正7年生まれ、昭和1ケタの頃ここに鉄道があって、そのあとうちの会社の工場が出来てと…(創業はもっと古いです)
すごい歴史を感じましたね。
って言うか、まだ崩れないプラットホーム、すげえ(^◇^)
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