むかしばなし（今風に言えば『若気の至りで塾の講師を首になった私を、拾ってくれたのは平成だけど昭和レトロな企業内高校だったので、免許がないけど教師をしてみた件』）

第39話 80代現役バリバリ

　企業内高校には数人の講師さんがいました。

　素人同然の職員に(肩書きは勤労課=総務課職員でした)教師もどきをさせていたわけですが、まあ、ものには限界があります。

　音楽、体育、理科は外部の人を頼んでいました。

　あと、芸術系科目の書道、部活にあった茶道、華道、専門課程の洋裁。この内華道を除く3人の講師さんが80代でした。

　生涯現役！

　ここだけは何か新しい！

　ただ、専門課程で『洋裁』って。

　昭和レトロ以上に、なんか大正時代？とか思ってしまった💦

　実は本科を卒業した寮生を労働力として欲しい会社は、更なる課程を用意して、

　『あと2年頑張れば洋裁の資格もとれますよ』と誘ったわけです。

　時代考証、おかし過ぎる。

　それでも私がこの世界にいた5年の間で、洋裁課程を学んだ寮生が数人おります。

　80代の先生も、現代っ子相手にはりきってた。

　女子寮生だった彼女らも、バリバリミシンが使える『いいお母ちゃん』、やってるんじゃないかと勝手に思っています。