第36話 おたふく、風疹、水疱瘡

 女子寮での生活は、いわゆる『集団生活』です。

 コロナ前の世界ですが、互いの距離感が近すぎるので、移る病気は危険です。あっという間に蔓延します。

 中でも集会室に隔離案件となるのが、おたふく、風疹、水疱瘡の、大人になってかかると大変な病気。

 結構自分がどれにすでにかかっているのか、知らない人も多かった。

 こう言う時は専科寮の端にある、集会室に隔離します。食べ物は教務が運びます。部屋にトイレはついているので、なんとか闘病生活は可能です。

 ただ、今は不思議に思うのですが、インフルエンザはスルーされてた。

 あれこそヤバイと思うのだが。

 古き善き(?)日本なんで、インフルエンザはただの『風邪』扱いだったのかもしれません。

 まあ、後の販売職にも、

 「ノロウイルスなんかただの下痢なんだから、根性あれば仕事出来るよな」とか、発言した馬鹿者もいるくらいなんで。

 昭和レトロな根性論、結構ヤバい…

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