むかしばなし(今風に言えば『若気の至りで塾の講師を首になった私を、拾ってくれたのは平成だけど昭和レトロな企業内高校だったので、免許がないけど教師をしてみた件』)
第26話 ちょっと重い話(東日本大震災)
第26話 ちょっと重い話(東日本大震災)
私が企業内高校の先生兼寮管になった頃、奥尻島からの新入社員がいました。高卒で入社して、本来なら専門学校か短大に通ってもらうところ気が乗らず、その上寮生活には馴染み切れませんでした。
ほどなく辞めて、帰った直後のあの津波でした。
会社とは縁が切れていますし、実際どうなったかはわかりません。きっと、無事であったとは思いますが…
そして、私が会社を辞めて何年もしてからあったのが東日本大震災です。
以前も書きましたが、寮生は東北出身者が多かったです。
学校を卒業して、会社に残った子もいますし、故郷に帰った子もいます。
こちらで結婚して残っている子もいれば、故郷で結婚した子もいます。
お互いもう縁は切れていたわけですが…
気にしても仕方がないのに、パソコン上の行方不明者リストを何回ものぞきました。
ただ、結婚して苗字が変わってしまった可能性があるし、その土地に多くいる苗字だった場合誰が誰やらわからなかったせいもあり…
見るのを止めてしまいました。
見ないことにするしかなく、ただモヤモヤ苦しかった。
それだけです。
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