第21話 女子寮生の恋愛事情

 えー、若い女性がいっぱいいれば、そこかしこに浮いた話と言いますか、惚れたはれたがあります。

 人間きっと理想を言えば、芸能人の◯◯がよかったり、スポーツ選手の××がよかったりするわけですが、大概結局手近です。だって出会いようが無いんだから。

 で、ここで環境を整理して考えてみると…

 今流行りの『男女比◯対×』の世界なんですよ、これが。

 まあ、正確には『男女比1対2』です。男の方が少ないです。

 こう言う世界では、男と言うだけで希少価値がありまくりです。

 平たく言えば超もてます。

 結果、勘違い色男と尽くす女が爆誕するという…

 君ら、外に出たら『並』だからね。

 あと、鼻高々過ぎてドン引きだから。

 でも若き日の勘違いばかりでなく、何組かは結婚にまで至っています。

 ちょっといい話ですが、いい話じゃないムカつくケースは相手が上司の場合。

 『寮生と付き合う担任は出世しない』と言う言葉がありまして…

 ???って感じでしょう。

 この『担任』と言う呼称、昭和レトロの1つでして、今風に言えば『係長』です。

 係長には大卒以上でないとなれません。

 企業内高校の子、またはその卒業生なんかと大卒の俺が付き合えるかと言う、純然たる学歴差別です。

 華麗◯る一族とか、やんごとな×一族か!

 でもこっちも、一組ゴールインしてます。

 周りからの雑音を受け流して結婚まで走れたこと。

 本人達の意思も揺るぎないものだったのでしょうが、昭和の遺物が変わろうとしていた、そう言う時期のお話です。

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