第13話 今にして思えば、どブラックな勤務体制だった

 教務室のお仕事は、企業内高校での授業、遅番出勤の寮生のお見送り、早番のお迎え、高校での授業(反対番の方です)、部活の付き添いです。

 タイムカードもなかったです。

 考えてはいけなかった…

 今思えばあまりのサービス残業っぷりに悲しくなります。

 0745出勤、1745退勤だった気がする、部活さえサボれば。

 しかも週1回は遅番もあったって、これ超ブラックじゃん!!

 遅番の時は1200から1500で休憩をとるけど、終了は22時過ぎまで。記憶があやふやですが、たぶん22時半過ぎまで働いてた。

 異常な勤務時間だったな(今更)。

 22時以降には3つの役目があって、1つは遅番寮生のお迎え、1つは校内見回り(施錠確認)、1つは消灯放送。

 みなさん、企業内高校における校舎ってどういうものだと思っていますか?

 寮は長屋か兵舎です。

 当然学校も木造平屋建て、『24の瞳』とかの学校かな?まあ、すっごく古いわけです。

 それを消灯した状態で歩き回るって…

 遅番の時は毎回肝試しです。見えないタイプでよかったです。

 さすがに気持ちが悪いんで、音楽室(最奥)までは行かないで流してました、ごめん。

 で、最後に一斉放送で〆ます。

 『寮生の皆様、消灯のお時間です。今日も1日お仕事ご苦労様でした。云々』

 ほとんど忘れたセリフの、ここまではしっかり覚えているわけはやらかしたせいです。

 一斉放送で言っちゃいました。

 『今日も1日お仕事ごゆっくりさまでした』って。

 各部屋に教務とのホットラインと言いますか、ボタンを押すと放送がつながるスイッチがあるのですが、3分の2以上から通信が。

 いやぁ、めっちゃ責められましたよ。

 間違うにしても言葉は選べ。

 一生の教訓とさせていただきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る