第5話 たばこの逆襲

 未成年メインの寮管なのに、このタイトルはいかがかと思いますが…

 やんちゃ系女子が多いことと、一応高卒の寮もあり成人した者も多かったことで、たばこは切っても切れないテーマなのです。

 あ、一応成人(当時は20歳)してても寮内は禁煙ですよ。でもまあ、内緒で吸っている者も多かったと思います。

 当時何人かの同僚と見回り業務などしておりました、合鍵使って。

 で、

 「××に見つかると容赦ないから最悪だ」とか、喫煙に関して人それぞれに評判がありました。

 ちなみに私は、

 「見逃してくれる」、と。

 これ、実は違います。

 私に注意力がないのです。マジで見つけられません。

 たとえ目の前に転がっていても、あるべきディテール以外で認識できないタイプの人間です。

 もし私に見つけられたかったら、出来たらそれらしい灰皿とセットでお願いします。

 ま、損な噂じゃないのであえて否定はしませんでしたけどね。

 そう言えば、20歳を過ぎた頃謎の喘息というか、肺の症状に悩まされ入院までした寮生がおりました。1週間以上入院したかな?

 いろいろ検査をし、結果が…

 正式名称は忘れましたが、なんとたばこアレルギーでした。

 真面目に20歳を待って、喫煙を始めた人に出ることがあるそうです。

 自分の体にたばこが合わない事を、規則を破らなかったばっかりに気づかないまま過ごしてしまった。

 で、成人して、発症、と。

 皮肉というか、なんというか。

 本人も頭痛かったと思いますが、まあ、14、5でたばこアレルギーがわかるよりはましだったとなぐさめる以外ないですね。

 たばこの匂いのシャツがどうのとか(古い!)、恋の駆け引きにも使われるたばこですが、なかなか奥深いのです。

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