そこなしの沼

ももいくれあ

第1話

何よりも真実が怖くて、

事実を支えてに生きている。

そんな日々が穏やかに流れ、

離れ小島に辿り着いた。

いつか沼の底の話をしたら、

沼の底の色の話をしたら、

苦い顔をしていたね。

一度、色を見てくるね。って、

私がそう呟いたら、

受話器ごしに遠ざけた。

ココロが真空パックみたいだ。って、

そう私が口にしたら、

険しいまゆで私をのぞいてた。

そうやって、一人ずつ、少しずつ、

私から私が離れていくんだね。

心のトゲが折れちゃったよ。

ため息にトゲが混ざった。。。

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そこなしの沼 ももいくれあ @Kureamomoi

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