悠生→真昼【中学生バージョン】 (小学生だけど忍者修行にはげんでます)

 ※前回の話では甘々やドキドキな展開にはならなかった二人ですが、中学生くらいになったらそういうのを意識するかなと思い、特別バージョンを書いてみました。




 中学生になっても、忍者の修行を続けている、沖悠生と芹沢真昼。

 昨日、暗闇での戦いの訓練ということで夜遅くまで起きていたので、本日の朝の修行はお休みです。


 昨夜の修行の後、真昼の家に泊まった沖くん。ところが、いつまで経っても真昼が起きてきません。

 真昼のお父さんは仕事で出掛けましたし、彼が起こしに行くしかないようです。



       ◆◇◆◇◆◇



 部屋の前まで来たのはいいけど、芹沢だって女の子なんだし、寝てるところに勝手に入って大丈夫か?

 そりゃ、昔はそういうこともあったけど、あれは小学生の頃の話だし、そもそも修行の一貫だっただろ。


 けど、寝坊したら起こしてくれって芹沢本人も言ってたしな。あいつは、そういうの気にしないのか?

 それか、また変わり身の術を使って攻撃してくるとか。


 とにかく、このまま放っておくおくわけにはいかないか。

 は、入るぞ。








 近くに罠はないし、目の前で寝ている芹沢は、とても変わり身の術とは思えない。どうやって、今回は本当に修行じゃないみたいだな。

 とりあえず、起こすか。


 芹沢────芹沢────

 起きたか。おはよう、芹沢。


 さすがに、寝ていても声をかければすぐに反応するな。これなら、ドアの向こうから呼ぶだけでよかったかも。

 いや、そんなことより……

 

 芹沢。えっと、その……服、整えた方がいいんじゃないのか。変な風に崩れてるぞ。

 別に気にしないって、俺が気にするんだよ!


 って言うか、芹沢こそ少しは気にしろよ。そんな格好でいたら、色々まずいだろ。

 なんでって、それは……ええと、その…………そ、そうだ。忍者たるもの、如何なる時も気を張っておくようにって習っただろ!





 はぁ。芹沢、色々気にしなさすぎだろ。

 なんだか、いつもの修行よりも疲れた気がする。

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