仕事と考えるか、遊びと考えるかで服装は変わりますよね。

前略

野良猫を愛でていたらそのまま付いてこられて家猫にしたお父様

恋愛レベル0の娘、初めて男性と出かけます。

異世界でな!!


★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★



課長やメイドさんたちにデートデートと騒がれながら待ち合わせ場所に出発しましたが、決してデートではないです。


断じてデートではない!


待ち合わせは職場のお店の前で待ち合わせだ。

お店のウィンドウで自分の姿が見えるだけで少し恥ずかしくなる。


髪のセットやメイク、アクセサリーまで可愛くまとめられている。


自分の姿を見ては誰だ?って気持ちになる。

しかし、ここまで来たら忘れよう!


そう、今まで仕事と勉強、ジョンソンへのアドバイス?しかしていないからね!

異世界を楽しむことも大事だよね!

所謂、休日だよ休日ぅ!!


お祭りは楽しまなきゃね!!


「待たせてしまったか?」


後ろからホワイトさんの声が聞こえた。

そういえば、今日はホワイトさんも休み!

イケメンの私服が見れるじゃん!!


ワクワクしながら振り返るが、次の瞬間に私の顔は幻滅した顔をしただろう。


「こんにちは、ホワイトさん。」


「悪いな、少し待たせたようだな。

途中でひったくりを見つけてしまってな。」


「大丈夫です。

そりゃ見過ごせないですよね。


特に騎士団の服着てるんですし。」


「ああ、この制服を着ている時は特に見過ごせない。」


こいつ、騎士団の制服着てきたよ。


「今日、お休みでしたよね?

なぜ、騎士団の制服着てるんですか?」


「確かに休みだが、今日はタチバナの護衛だからな。

こちらの方がいいと判断した。」


まあ、私もデートだとは考えてませんでしたがね、仕事の延長戦で来るなよなぁ!


「任せろタチバナ。

しっかり護衛するから、精霊祭を楽しんでくれ。」


ホワイトさんはキリッとした顔をした。

無表情キャラはどこに置いてきたの?君は。

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