彼氏いない歴いくつかは聞かないでね!

前略

好きになるキャラは悪役が多いお母様

娘は異世界で恋愛相談をうける流れになりそうだったのを走って逃げました。


★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★


前回のあらすじ

ジョンソンから逃げました。


ええ、恋愛相談めんどくさかったんです。

だって、この世界に慣れる方が重要だからそんな暇ないし。




逃げたのがいけなかったのかしら?

ジョンソンから逃げて1週間

彼は昼か夜には現れてはアニーにアプローチをしだした。


草食系ぽいのにね。

ロールキャベツ男子ですか?


ロールキャベツ男子ってまだある?大丈夫?

仕事ばかりの毎日だから、俗世に疎くてねぇ…


ジョンソンは夜に現れると、必ず送っていくと行って城まで一緒に帰る。

その時に恋愛相談が始まるのを聞き流しているだけだが。


「なあ、タチバナ。

アニーに振り向いてもらうにはどうしたら良いかな?」


「まず、夜の帰り道に私を送るよりアニーを送ったら?」


私の発言に、ジョンソンは衝撃!?って顔になった。

馬鹿なのか?


「でも、タチバナは国の保護対象に入ってるだろ?どうしたら!!??」


「知らん」


ジョンソンは叫んだ。

夜なので叫ばないで下さい。


結局、私には使い魔の護衛がついてくれている事を話した。

ジョンソンは明らかにホッとした。


「なんだよー。

それなら、教えてくれてもいいだろー!」


「めんどくて。」


「今、使い魔どこにいるの?」


「あそこの屋根の上を優雅に歩いていらっしゃるよ。」


屋根の上にいるルゼルたんを指差す。

ルゼルたんは実は白猫だ。

夜でも見つけやすくて助かる。


「ん?

あの使い魔はシャルテオのとこのか?」


「シャルテオ??」


「ホワイトの事だよ!」


ああー、ホワイトさん。

名前わすれてたわー。


「最初に保護してくださったんです。」


「へー、あいつが使い魔を渡すって珍しいな。

あいつ、他人には興味ないって感じだから想像つかないわ。」


「ホワイトさんと仲良いんですか?」


「一応、同期みたいなもんだしな!

所属は違うが、会えば話すし飯にもいくよ!」


あの人、友達いたんだ。

良かったね。

無表情イケメンすぎて、苦手意識もたれそうなタイプなのにね。


「最初にシャルテオが保護したって事は、よく会うのか?」


「いや、最初の2日間しか会ってない。

それ以降は見かけた事もないね。」


「あいつ、割と雑だからなー。

顔見にいけって言っとくな!」


「遠慮します。」


「なんで!!!???」


ルゼルたんいるから大丈夫です。

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