呼び間違えは恥ずかしいので忘れてください。
前略
お母様
イケメンからリンゴジュースを貰って泣いた29歳ですが、猫たんはいつだって癒しでした。
★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★
速報
猫たんはイケメンの飼い猫でした。
あなた、猫たんの事見向きもしなかったじゃない。
びっくりして涙も引っ込んだよ。
イケメンと猫たんの組み合わせは素晴らしいので早く教えて欲しかったです。
「それで、お前は何時間もここに座って何をしていたんだ。
見るからに異世界人だろ。」
「はぁ?」
思わず口調が悪くなってしまったが、私は悪くない。
見つめ合ったまま沈黙になってしまったが、私は悪くないと思うの!!
「えっと、私って異世界人なんですか?」
「違うのか?」
秒で質問きたが、ここが異世界かどうかすら分からないんだな、これが。
だって、トリップした瞬間も見てなければ、ここが何処かも分からない。
返答に困っていると、空色の眼の彼は再度口を開いた。
「見たことない服装、こちらでは珍しい黒髪、黒目をしている。一見怪しい人物ではあるがお前からは特段オーラも感じない。
ただ、それはこちらの憶測にすぎない。
だから、お前の話を聞かせろ。」
命令口調に少しも変わらない無表情、普段な私なら少し苦手意識を持つはすなのに、少しも気にならなかった。
「ありがとう、お父さん。ちゃんと話すよ。」
「お前の父親じゃないが?」
あれだよ!
先生をお母さんと呼び間違えるのと同じですぅ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます