泡沫
数学Aテスト当日。
私は揺れる心と共に電車に揺れる。テストという三文字をこんなにも恐れたのは初めてだった。赤点回避、赤点回避さえできればもうそれでよかった。故に私は徹底的に基礎を固めた。
学校に着いた。心を落ち着けるべく音楽を聴きながらノートを見返す。
私は完全にゾーンに入った。領域展k(( イヤホンから無音が聞こえる。
しかし集中は泡のように儚い、まさにバブル時代。
もうイヤホンからは女子の大声しか聞こえない。ほんとわけわかめ。
私の泡沫の舞は30分と続かず、結局揺れる心で受験することになった。
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