——数学1テスト当日——

いつも通りの朝。

起床し歯を磨き、目覚めのコーヒーとスティック状のパンで構成される朝食。しかし今日はいつも通りじゃない、何もかもが。

なぜか朝のコーヒーの味も違って感じる。

苦味の奥にある旨味を感じない。

ただ苦いだけの液体。不安になった私は咄嗟に教材を見返す。「大丈夫、きっとできる」自分に言い聞かせ重たい家の扉を開けた。

いつもより早く学校に着いた。きっと神から勉強していると言われているんだろうな。

不安だなぁ、余裕だった中学時代から半年も経っていないのにここまで追い詰められるとは。

さて、最後の「復讐」だ。

私はテスト開始までの時間、

必死に教材を見返した。

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