失望
——次の日——
テストの結果が返却される日。私は手に入れるはずだった高得点と名誉に胸を膨らませた。
理想的な取らぬ狸の皮算用である。言わなくてもわかるだろうが、私の期待はかなり大きかった。それ故に悲惨すぎる結果に、思わず振り向いた。一撃で希望を全て粉砕するほどの衝撃。もう前が見えない、見たくもない。
追い風も向きを変えたら向かい風。
前を向きたくても目の前にあるのは今までに見たことのない自分の醜態。
思わず失望してしまった。神によって著される小説か何かの悲惨な主人公にされているのかと思うほどだった(未来の自分にエッセイにされているけどな)
理想の優越感に溢れた高校生活とは打って変わり、手に入れたかったものは全て失われたものとなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます