失望

——次の日——


テストの結果が返却される日。私は手に入れるはずだった高得点と名誉に胸を膨らませた。

理想的な取らぬ狸の皮算用である。言わなくてもわかるだろうが、私の期待はかなり大きかった。それ故に悲惨すぎる結果に、思わず振り向いた。一撃で希望を全て粉砕するほどの衝撃。もう前が見えない、見たくもない。

追い風も向きを変えたら向かい風。

前を向きたくても目の前にあるのは今までに見たことのない自分の醜態。

思わず失望してしまった。神によって著される小説か何かの悲惨な主人公にされているのかと思うほどだった(未来の自分にエッセイにされているけどな)


理想の優越感に溢れた高校生活とは打って変わり、手に入れたかったものは全て失われたものとなった。

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