苦戦
試験開始のアラームが鳴った。無になっていた頭にとんでもない量の情報が潜り込んでくる。でも私は自信で満ち溢れていた。
なぜなら解けているから。私は追い風に乗って問題をどんどん解いていった。その追い風はテストが全て終わるまで吹き続けた。
「進学校もこの程度か」それが私の感想だった。しかし、結果は予想していたものとはかけ離れていた。
自分が解けていても周りがそれ未満とは限らなかった。私は一気に最上位層から最下位層まで落ちぶれてしまったのだ。
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