進学
一年生から三年生まで一度もつまづくことなく勉強をしてこなしてきた私は努力を知ることなく受験期を迎えた。志望校はもちろん進学校。偏差値70超えの私立高だ。
幸い、いや、当時の私にとっては不幸にも私は努力することなく入学試験に合格してしまった。
この時から私の縄は「禍」を先取りして糾われてしまったのだ。
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