第16話 閑話・第一回質問コーナー
*注意*
この回を読まなくても、本作にはあまり影響がありません。
そして…貴族の恋愛話を書かれている作家様方…
不快に感じる文章や表現があるかもしれませんので先に謝っておきます。
では、閑話の始まりです!
△▲△▲△▲△
昨日にマサギの馬鹿話に付き合っていた翌日…俺は部屋でぼーっと過ごしていた。
これからまた忙しくなるだろうと思っての僅かの休暇だった。
すると、マサギ以外の3人が部屋に入って来て、俺に聞いて来た。
「私達はサクヤに聞きたい事があるんだけど、良いかな?」
「何が聞きたい? 堪えられる範囲なら答えてやるよ。」
「なら、私達の質問内容を紙に纏めたので、アンケート感覚で答えて!」
「ほぉ…どれどれ?」
Q1.サクヤって、たまに大人びた話し方や下品なおっさんみたいなセクハラ発言をしたりするけど、実際の年齢は幾つなの?(ミク)
A1.肉体年齢的には、17歳だが…異世界生活が長かったので、そうだな?
異世界生活では、短くて2年で長くて5年くらいいた世界もあるから、実際の年齢で言えば40歳近いかもな。
Q2.過去の異世界で、魔王を倒して元の世界に帰る時に引き留められたりはしたか?(ユウト)
A2.新たな脅威が発生した場合を想定して残ってくれと言われた事はあった。
魔王を倒してやったんだから、後の事くらい自分達でやれ!といって帰ったけどな。
Q3.どの世界の王女様は綺麗だったり可愛かった?(マミ)
A3.綺麗の基準にもよるが…全員が全員息を飲むような美人では無かった。
中には性格が悪い王女も何人かいたな。
Q4.召喚先の王女様に結婚をせがまれたりされた?(マミ)
A4.それも無かったな。
基本、俺の方が年下だったから相手にはされなかった。
Q5.結婚が無いのなら、恋愛に発展しそうになったりは?(マミ)
A5.付き合って欲しいとかは言われた事はあったな。
まぁ、主な理由は政治の為だったが…だが、全くタイプでは無かったし断った。
Q6.ラヴロマンス的な事が起きたりは?(マミ)
A6.全く無いし…いや、これを話しておくか。
基本的に召喚先で王女に一目惚れして、その世界に残って幸せになる…という話がラノベとかにあるが、そんな事になる事なんてほとんどない!
えらくドギヅい香水を使っていて、近くにいると気持ち悪くなって来るし…
入浴施設は地球程の環境が整っていないから、花ビラと香油を混ぜた湯に浸かるだけだから、香水を付けていない時は若干臭うし…主に頭がな。
ただ、それがあまり気にならないのは…男達が微妙に臭いんだよ。
一目ぼれした王女と一緒になるなんていう話は、あくまでの本の世界の話で…ハッピーエンドが好きな読者の為に恋愛作家が読者に興味を持ってもらう為にそれっぽく話を作っているだけで、実際にそんな事が起きるとしたら…女に見境が無い奴くらいだろう。
俺は遠慮する。
「何か…色々ショックだわ!」
「マミとか恋愛小説とか好きそうだもんな? まず言っておくが…召喚先の世界で石鹸を使っている世界は殆ど無い。 冒険者ギルドの報酬が少なすぎて、元の世界の知識を使って石鹸を作ったらバカ売れしたくらいだからな! その後に冒険者活動しているのが馬鹿らしくなって、様々な石鹸を製造して売り出したりして金を稼いだ時期もあった。」
「この世界にも石鹸は無かったね。」
「ザラついた布で体を擦って洗う位しかないからな。」
「この世界で石鹸を作ったら旅の資金が稼げるかな? どうやって作るか知らないけど?」
「簡単だ、動物の油と水と灰汁を混ぜれば作れる。 ただそれだけだと、油の匂いが臭いから香水や紅茶の葉を混ぜて匂いを誤魔化せば、貴族や王族にはウケる。」
「今度作ってみようかな。」
「ここからは少し真面目な話をしたいから答えてくれ!」
Q7.サクヤのジョブの【アンノウン】って一体どういうものなんだ?(ユウト)
A7.普通に訳せば正体不明だが…俺も良くはわからん。
聖剣や魔剣は普通に鞘から抜けて使えるが、使いこなせる訳じゃない。
数多くの聖剣や魔剣はあるけど、俺は一切適合してないんだ。
この【アンノウン】というジョブの特性は、武器に関しては特に制限が無いらしい。
Q8.サクヤが使える魔法は何種類あるんだ?(ユウト)
A8.基本的に魔法や魔術と言った物は全て使える。
精霊魔法、召喚魔法、回復魔法、空間魔法、神聖魔法とか…ほとんどの魔法が使えるが、本職の人間に比べると威力は心許ないが…その分をレベルでカバーしている感じだな。
他にも生産関連や錬金術も習得出来たし…寧ろ出来ない事が何かなのかが知りたい。
Q9.サクヤだけがこんなに異世界召喚が起きる理由は?(ユウト)
A9.そんなもん知るか! 寧ろ俺が聞きてぇよ⁉
「確かに異世界召喚が7回って多すぎるよね?」
「神の悪戯なのかゲームなのかは知らないが、もしも出会えるなら…間違いなくぶっ殺す!」
「神様を殺すの?」
「当たり前だ! 望んでもいないのに勝手に送られるんだぞ! それも12歳からほぼ毎年な!」
「毎回毎回生き残るのも必死だよね?」
「頼むから、お前達は必ず生きて元の世界に帰ってくれよ!」
「死んだら目覚めが悪いから?」
「1人でも欠けて戻ると、俺に目を付けた刑事が怪しむからだ! あの刑事は本当にしつこいからな‼」
「まぁ、行方不明者を知る唯一の重要参考人みたいな感じだからな、サクヤは…」
それ以外の理由もあるんだけどな。
せっかく繋がった縁を失いたくないという…コイツ等には話す気はないが。
「話はこれで終わりで良いか?」
「とりあえず思い付く話は全て聞けたからね。」
「また質問内容を思い付いたら質問するわ!」
「自分もサクヤの行動を観察して、気付いたらまた質問するよ。」
こうして第一回の質問コーナーは終わった。
そういえば…マサギの姿が見えなかったが…アイツは今何をしているんだろう?
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