生の余韻への応援コメント
こんばんは、拝読致しました。
読み進める度に、胸の奥が侵食されていくかのようで涙が出そうでした。そして、語彙の何たるかを突き付けられたように思います。
朽ちない花に込められた、生の余韻。
形容し難い哀しみって、こういうことを指すのでしょうね……。
流石です。恐れ入りました。
素晴らしい物語を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
mk*様
ごきげんよう。
坂本です。
この度は御高覧賜り誠にありがとうございます。
拙作から「形容し難い哀しみ」を感じ取ってくださったmk*さんの感性の鋭さに敬意と感謝の念を禁じえません。と申しますのも、"形容しがたいもの"を言葉にて形容してみせることこそ、言語芸術の妙味であり醍醐味であるからです。
私の書くものがこれから"形容しがたいもの"の領域にどこまで踏み込めてゆけるか、些か心許なくはありますが、どうぞ今後とも御笑覧の程よろしくお願いいたします。
生の余韻への応援コメント
今回も凄いです!
感動しました……!
「君」は、病弱だとか何か理由があってほとんど部屋から出ず、明確に死を意識して生きていたのですね。死の準備をしながら、死へ向かって行進しているように……。
「君」の死後、その現実を直視したくない「僕」は「君」の部屋をわざと乱雑にすることで、同様に現実を直視したくない「君の両親」を安心させたのでしょうか。
それは、見方によっては死者の尊厳を冒涜する行為だったかもしれないけれど……生きている者が前を向くために必要なことだったのでしょう。それなら「僕」のしたことを責められる人なんていませんね。
でも、この物語はそれだけでは終わりませんね。ラストにゾクゾクしました。
「僕」は「君」を殺したと言いながら、「君」が日課にしていたであろう「造花の埃を払う」行為を受け継ぎました。「僕」が殺したつもりになっている「君」の死への意図は「僕」に乗り移り、呪いのように確実に「僕」の中に息づいている。その不気味さと優しさに、強く心打たれました。「君」はそれほどに「僕」にとって大切な人だったのでしょうね。
最近、忙しさのために小説から離れていたのですが、久しぶりにカクヨムを開いたらパンチの効いた素晴らしいものを読むことができて、改めて「小説っていいなぁ……」と感じ入りました。
坂本さん、ありがとうございます。
これからも応援しています!
作者からの返信
釣舟草様
ごきげんよう。
坂本です。
この度は御高覧賜りまことにありがとうございます。
そればかりか、本当に素晴らしい御感想まで添えていただき、釣舟草さんのようなリズールに出会えたことの幸いを噛み締めております。
就中、クライマックスのささやかな仕掛けへの御解釈は見事というほかありません。敬服いたします。
「小説っていいなぁ……」と、私も釣舟草さんの御作を読むたびにいつも感じております。どうか今後とも、互いに言葉で以て励まし合える文学の友でいられることを願っております。