11
side. kentarou
「こっ…怖いんだ、その…自分じゃなくなりそうで…。身体の奥がざわついて、自分ばっかり余裕が無いからっ…!」
やっぱりそういうコトか…。
初めて他人から与えられる絶頂を前にして、
欲に飲まれる衝動に恐怖してしまったんだ。
でも、それなら…
「先輩だけじゃないよ、オレだって余裕ねぇもん…。」
そう告げるも、先輩の目は疑いで以てオレを映す。
「オレ、どっちかって言うとオクテなんスよ…?」
「…嘘だ。」
「う~ん…けどね、先輩だと別。全身で欲しがっちゃって、自分でも抑えらんないんだ…。」
考えるより先に手を出してしまったのも、先輩が初めてのことで。
そう暴露すると、先輩は怪訝そうに眉間に皺を寄せた。
「…お前、どっ…童貞なのか…?」
「うぅ…言っとくけど、キスも先輩が初めてッスからね!」
きっぱり断言しても先輩は。
町田さんは~…とか、ブツブツ考え込んじゃうもんだから。
「あっ……!」
グイッと細い腰を抱き寄せて、未だ熱を放つオレの雄を擦り付けてみせる。
「どうする先輩?…嫌なら、もうシないよ…?」
甘えるように切り出せば。
先輩がどう応えるかなんて、知ってるんだ。
「…いい、から…続き、しろっ…」
「ホントに、いいの?」
「…聞くな、バカっ…!」
あくまで強気で通す先輩の口を塞ぎ、
もう一度、高みへ。
「はぁっ……ああッ…!」
先ほどまでとは違う。
快楽に身を委ねた先輩の喘ぎ声は、更に色めいて。
縋りつくように、オレの髪を柔く掴む仕草は…かなりグッとくる。
「も、イきそうだね…?」
「アッ…しば……もッ…!」
口内に収めた先輩の性器は、窮屈なまでに膨れ上がり。鈴口からは先走りが溢れてくるから。
オレは限界に導くために。
強く吸い上げ、先輩のモノを口で扱いていった。
「は、はな…せ…も、で…───んっ…アアッ…!!」
最後の抵抗は虚しくも。
先輩は耐えきれずオレの口の中でイッた。
一際高い悲鳴を上げながら、脈打つ肉から放たれた先輩の白濁。
口いっぱいに広がるソレを、
オレは余すことなく、ゴクンと喉を鳴らし飲み干した。
「なっ…なっ…!!」
「んん?」
「のっ、飲んだのか…ソレ…?」
「うん。」
「…あっ、あり得ない…」
自身の精液を飲まれたのが、余程ショックだったのか。途端にガックリと項垂れてしまった先輩。
そんな姿も可愛いケド…
流石にヤり過ぎた、かな?
「…先輩、怒ってる?」
恐る恐る声を掛ければ、ジロリとあからさまに睨まれてしまい。
「あ…ぅ……ゴメンナサイ…先輩…。」
「……………る…」
「へっ?」
ビクビクしながら頭を下げたら、何かをぼそっと口走った先輩。
なに?と問い返すと、
先輩は、とんでもない言葉を口にした。
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