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side. kentarou





「こっ…怖いんだ、その…自分じゃなくなりそうで…。身体の奥がざわついて、自分ばっかり余裕が無いからっ…!」



やっぱりそういうコトか…。


初めて他人から与えられる絶頂を前にして、

欲に飲まれる衝動に恐怖してしまったんだ。



でも、それなら…






「先輩だけじゃないよ、オレだって余裕ねぇもん…。」


そう告げるも、先輩の目は疑いで以てオレを映す。





「オレ、どっちかって言うとオクテなんスよ…?」


「…嘘だ。」


「う~ん…けどね、先輩だと別。全身で欲しがっちゃって、自分でも抑えらんないんだ…。」



考えるより先に手を出してしまったのも、先輩が初めてのことで。


そう暴露すると、先輩は怪訝そうに眉間に皺を寄せた。






「…お前、どっ…童貞なのか…?」


「うぅ…言っとくけど、キスも先輩が初めてッスからね!」



きっぱり断言しても先輩は。

町田さんは~…とか、ブツブツ考え込んじゃうもんだから。





「あっ……!」


グイッと細い腰を抱き寄せて、未だ熱を放つオレの雄を擦り付けてみせる。





「どうする先輩?…嫌なら、もうシないよ…?」



甘えるように切り出せば。

先輩がどう応えるかなんて、知ってるんだ。






「…いい、から…続き、しろっ…」


「ホントに、いいの?」


「…聞くな、バカっ…!」



あくまで強気で通す先輩の口を塞ぎ、


もう一度、高みへ。









「はぁっ……ああッ…!」



先ほどまでとは違う。

快楽に身を委ねた先輩の喘ぎ声は、更に色めいて。



縋りつくように、オレの髪を柔く掴む仕草は…かなりグッとくる。





「も、イきそうだね…?」


「アッ…しば……もッ…!」



口内に収めた先輩の性器は、窮屈なまでに膨れ上がり。鈴口からは先走りが溢れてくるから。


オレは限界に導くために。

強く吸い上げ、先輩のモノを口で扱いていった。






「は、はな…せ…も、で…───んっ…アアッ…!!」



最後の抵抗は虚しくも。

先輩は耐えきれずオレの口の中でイッた。




一際高い悲鳴を上げながら、脈打つ肉から放たれた先輩の白濁。


口いっぱいに広がるソレを、

オレは余すことなく、ゴクンと喉を鳴らし飲み干した。






「なっ…なっ…!!」


「んん?」


「のっ、飲んだのか…ソレ…?」


「うん。」



「…あっ、あり得ない…」


自身の精液を飲まれたのが、余程ショックだったのか。途端にガックリと項垂れてしまった先輩。




そんな姿も可愛いケド…


流石にヤり過ぎた、かな?








「…先輩、怒ってる?」


恐る恐る声を掛ければ、ジロリとあからさまに睨まれてしまい。




「あ…ぅ……ゴメンナサイ…先輩…。」


「……………る…」



「へっ?」



ビクビクしながら頭を下げたら、何かをぼそっと口走った先輩。



なに?と問い返すと、

先輩は、とんでもない言葉を口にした。

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