LR種族『運命神』
「あれ?このガチャヌルゲーですね^^」
『分かりました。私だけ武装ありで決闘と洒落込みましょうか。』
「おっとこれ以上煽るのはまずそうだ。僕職業ガチャ気になるなー!」
『今日がおまえの命日だ。ガチャの結果にむせび泣け。』
「キャラ崩壊してない?」
『はっ…私としたことがいけませんね。私は常に冷静なAI。下等種族である人間ごときに怒りをぶつけてはいけません。』
「俺運命神だけどね。』
『職業抽選を開始します。只今の排出確率はこちらです。』
「どれどれ?」
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職業抽選
?? 0.0000000001%
LR 0.0000000009%
UR 0.000000009%
SSR 0.00000009%
SR 0.0000009%
R 99.999999%
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「やりやがったな!?私怨増し増しじゃねぇかこのクソAI!!!!!!」
『あなたは、先程LR種族を当てられていたのでこうなるのは仕様です。しかし何でしょうこの清々しい気持ち…定期テスト終わりのような気分です。』
「AIに定期テストもクソもねぇだろ。しかし、これはさすがに厳しいかもなぁ。とりあえず運にぶち込んどくか(小声)。俺だってただの人間だから確率操作とかできねぇしな。」
その時、目の前にステータスが浮き上がった。そしてスキルの欄に煌々と輝く4文字。
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名称:ラックブレイド
種族:運命神
職業:未設定
称号:《運命に愛されしもの》《約束された不確定》
HP:100
MP:100
SP:100
GP:0
STR:10
MGI:10
DEF:10
MIN:10
SPD:10
LUK:2100
スキル:《U・隠し隠され》《U・運命魔法Lv.1》
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「お?《運命魔法》?」
『何か嫌な予感が…』
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《運命魔法》
彼の者は運命神なり。
Lv.1【確率操作】
確率を0.01〜100倍まで操作できる。ただし確率は50を超えない。
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「めちゃくちゃ凄いんだけど、元の確率が低すぎて焼け石に水感が…」
『ほっとしました。早く抽選しましょう!』
「露骨に元気になったな…一応使ってから抽せんするわ。えっと使い方は、対象を選んでスキル名を念じるか唱えるかだな。せっかくだから唱えとくか。初めてだし口に出してやっときたい。対象・職業抽選・【確率操作】!!!」
・・・・・・・・・・え?これエフェクトとかないの?マジで?戦闘で使ってもあんまりかっこよくないじゃん。
『早く抽選してください。爆死するのは確率から見ても明らか。とても楽しみです!』
「マジで誰だよこのAI作ったやつ…無駄に高性能だから文句も言いにくいな。ま、いいか。??とかいうやつこい!抽選!」
オンドゥルルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・デン!・・・・・・・・
「ん?決まった?」
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・バァァァァァァァァァァァン!!!!
「うわなんかジ◯ジョみたいな効果音出た。」
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其は
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〜ワールドアナウンス〜
世界で初めて、特殊職業を獲得した旅人が現れました。
特殊職業は特定の条件を達成すると進化先に追加される他、特殊クエストをクリアするなどの条件で獲得することができます。しかし、能力も既存の職業からかなり強化された能力となるので一つの特殊職業につき旅人一人しか獲得することができません。
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「え?これ、??職業?」
『いいえ、違います。しかしなぜ今この職業が…?』
「なぁ、これって普通のサモナーと何が違うの?」
『通常のサモナーは、魔物を倒した時に出る魔石で同種族のもの10個を使って召喚を行います。別種族の魔石を使うことも可能ですが、一個別の種族の魔石を使うごとに加速度的に召喚失敗率が高くなります。それに加えて、召喚時に出てくる魔物は大抵最低ランクのEランクで、最大でも10個のうちで最も多い魔石のランクよりも下の魔物しか出ません。しかし『ランダムサモナー』は、どの種族から出る魔石を使っても召喚を成功させることができ、なおかつ魔物のランクも魔石のランクに左右されることはありません。また、可能性は低いのですが
「へぇ、どんな条件なんだ?」
『運の値が1500を超えていることが最低条件です。またその条件とは別に、通常のサモナーから特殊職業に変更するためには、召喚の際に10個の魔石を全て違う種族のものにして召喚を成功させる必要があります。正直この職業に就くことができる旅人が現れるのは1年は後だと思っていました。一体どうして…ってあれ?少し…ステータスを見せていただけませんか?』
「ん?いいよ。」
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名称:ラックブレイド
種族:運命神
職業:ランダムサモナー
称号:《運命に愛されしもの》《約束された不確定》《運命の女神の寵愛》
HP:100
MP:100
SP:100
GP:0
STR:10
MGI:10
DEF:10
MIN:10
SPD:10
LUK:2100
スキル:《U・隠し隠され》《U・運命魔法Lv.1》
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『……?????』
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LUK:2100
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『この野郎!いつ振り分けやがった!?』
「ねぇ?どんな気持ち?ねぇねぇ?今どんな気持ち?」
『死ね!ていうか、運命の女神の寵愛ってなんだよ!私それ知らないもん!ノーカン!ノーカン!』
「AIの裏をかくのは最高だぜぇ!ウヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!」
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