僕の特技は早寝です!

まっちゃぱふぇ

第1夢

「ふわぁああ....」

今日もいいお昼寝日和だなぁ

そんな事を考えながらいつも通り学校に登校する

「おはよぉ...」

いつも通り朝の挨拶をして

僕専用の居眠り場所、もとい机に座る

「ふわぁああ....」

さてと、今日もいつも通り居眠りを....

「おい!」

ビクッ

「また今日も寝ようとしてただろ!今寝たら授業受けれないぞ?」

なんだ、光かぁ

「おい、その『なんだ、光か』って思ってそうな目は」

「なんでわかったの...エスパー?」

「ちげぇよ!お前のその『ふにょーん』ってした目でだいたいわかるんだよ」

こわいなぁ

光はクラスメイトであり僕の唯一の友達「新河 光」だ

クラスで目立っているでもなく、嫌われているわけでもないカースト中の中くらいの机に突っ伏して寝ていても何も言われないちょうどいい地位にいる人

「別に今寝たって光が起こしてくれるからいいじゃん」

「なんで俺が起こす前提なんだよ」

そんないつものやり取りを交わしながら再び眠りに入る準備をする

「10分だけな、10分したら起こすからな」

「ツンデレだなぁ、光は」

「ちげぇよバカ!」

さ、これでようやく寝れる

グラグラグラグラ

なんだろう、寝てたら急に机が揺れだした

光が起こそうとしてるのかな

ならまだ起きなくていいか....

ふわっ

ドンッ!!


今度はなんだ、急に浮かんで急に地面に着いたみたいな

椅子でも持ち上げられたか?危ないからやめて欲しいなぁ....


《...い》

《おい!》

《おい!起きろ!》

ん?

なんだ、小学生くらいの男の子の声が聞こえる

「なぁにぃ...まだ眠いんだけど.....」

《知るか!はやく起きろ!》

「ん、んんん....ふぁい、おひまふぃは」

《それは起きてると言うのか?...まあいいや》

目をぱちぱちさせて声のする方を見る

するとそこには角の生えた男の子がいた

「君誰?迷子?お父さんは?お母さんは?」

《迷子違うわ!子供でもない!》

その容姿で子供違うは嘘だろ...

《ぼーくーは!かみさまだぞ!!》

「神様?」

《そうそう、神様。君が元居た世界とは別の世界の神様》

元居た世界?

《君は異世界に転移しちゃったんだ。君というか君の通ってる篠辺高校の全生徒と全教師がね》

「異世界転移...かぁ」

異世界転移かぁ、光のよく話してる「らいとのべる」ってやつでよくある展開か

嫌だなぁ、異世界

モンスターとかいたら眠れないじゃん...

《露骨に嫌そうな顔をしないで欲しいなぁ、嫌な事ばっかりじゃないぞ?》

「例えば?」

《可愛い女の子がいる!》

「興味ない」

《魔法が使える》

「興味ない」

《...この二つ興味ないならどの例上げても興味ないだろ》

「僕は気持ちよく眠れればそれでいいんだぁ」

《なんだこいつ....まぁいい。お前達篠辺高校の全員にやってもらいたいことがある》

「やってもらいたいことぉ?それって僕ひつようかなぁ....」

《必要だからわざわざ個別に説明しにきたんだろうが!..こほん、なに、ムズカシイ事ではない。ちょいと世界を救ってきてくれればいいんだ》

「世界を救うぅ?そんなことしたら忙しくて眠れないじゃん、嫌だなぁ....」

《そうだな....わかった、世界を救ってくれれば一生寝て暮らせるほどの金貨と最高級の寝室をプレゼントしよう》

「ほんとう!?」

《あ、あぁ....急に元気になるじゃん...お前》

「そうなれば話は別だよ!今すぐにでも世界を救ってくるね!」

《そんな簡単に救えたら異世界人を召喚するなんて面倒な真似するわけないだろ...》

《とりあえず、今のこの世界の現状を話そう》

それから、自称神くんはこの世界の歴史について話してくれた.....気がする

途中で居眠りしちゃって覚えてないんだよねぇ.....

《と、言った感じにとてもピンチなんだ!》

「.....ん...ぅんん.....と、とにかく世界を救えばプレゼントは貰えるんだよね?」

《あぁ、約束しよう》

「わかった、やるよ」

《それじゃあ、お前にぴったりのスキルを授けよう》





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