最終回 異世界でお菓子屋さんを始めました!①
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私が目覚めてから…
3ヶ月の月日が経った。
現在、私はというと…
「…ただいま…久しぶりの我が家
うわぁぁ懐かしい…」
私は今クモード王国にある、
自宅の前に立っている。
ようやく、クモード王国に
戻る事ができたんだ。
実に7ヶ月振りの帰還…
牡丹王国には3ヶ月、療養等で4ヶ月…
途中で牡丹王国に寄ったりと…
長かったな~
まさか長い期間、家を空けるなんて、
攫われた時の私は思いもしなかっただろうな…
そうそう!実は…私にとって
良いニュースがあるの。クモード王国に戻って来たのは私だけじゃなく…
緑「わぁぁ…広い一軒家!
お庭も付いているなんて…
住んでいたアパートと大違い!
これからはよろしくね真澄」
黒夜「わーい家族3人暮らし
とっても楽しみ!お父さんお仕事とか
色々頑張るからね」
母さんと黒夜ち…ごっほん!
父さんが一緒に来てくれて、
今日から3人で暮らす事になったんだ。
「ようこそ私の自宅へ!
これからよろしくお願いします。
母さん…父さん…」
私は2人の方へ向き、姿勢を整え頭を下げた。こういうのはちゃんとした方が良い。
黒夜「そんな家族なんだし…畏まらなくても…えっ…僕の事…父さんって…」
緑「よかったね黒夜君!お父さんって
言われたの初めてじゃない」
黒夜「うん…うんっ…ありがとう
真澄!」
嬉しさがあまったのか、父さんは私を
抱きしめてくれた。
緑「私もいーれて!えいっ!」ギュッ
母さんも私達を囲うように
抱きしめ…
「ふふっ幸せだなー」
緑「これからもっと幸せになろうね」
黒夜「緑…真澄…幸せにする」
私達は目を合わせ笑い合った。
「さっ2人とも…ここに居るのもなんだし、
お家の中に入って入って!」
緑「そうね…真澄のお家の中は
どんなのかしらね。楽しみだわー」
黒夜「お邪魔しまーす。じゃなく
お世話になりまーす。」
ドアノブに手を手を回し、
家の中に入る。
「……わぁ…汚い…7ヶ月も留守にしてたら、こうなるよね」
キッチンもリビングも
何処もかしこも埃と煤だらけ…
家の中を見て、やらなきゃいけない事が
できてしまった。
こうして…
緑「…まずは掃除から始めましょうか」
黒夜「ピカピカにしちゃおう!
早速、役に立てるね」
家に帰って早々に
埃まみれの家の掃除が始まった。
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【掃除中】
黒夜「いやあぁ!黒光しているキモい虫がいる!!」
緑「ひっ!おお落ち着いて黒夜君
こういう虫は…刺激を与えてはダメよっ」
「あー…迷い込んだのかな
ここにいたら危ないよ」
パシッ(麻の袋に虫を捕獲)
スタ スタ スタ スタ
ガラガラ(窓を開けて)
「ほら外へお行き
もう、家に入っちゃダメだよ」
緑・黒夜「「…………」」
「さあ、お掃除再開!
ん?どうしたの2人とも?」
緑・黒夜「「…うちの娘が強い」」
「へっ本当にどうしたの?2人とも」
…途中、黒光りの虫が出てきたりしたけど、
問題なく掃除が進み…
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5時間後…
黒夜「おっ…終わったー…」
緑「綺麗になったわねー
もう…これで大丈夫ね」
「ありがとう、2人ともお疲れ様!」
なんとか今日中に掃除を終わらす事が
できて良かった。
緑「…あまりにも埃まみれだったから、どうなるかと思ったけど、良かったわ
予定通り、明日から材料の買い出しが
できるわね真澄。」
「うんっ5日後に開催する
プチパーティの準備をしなくちゃね
今から…と言いたい所だけど…」
2人で黒夜ちゃんの方を見ると、
黒夜ちゃんは手でバッテンを
作っている。
…どうやら、今日はこれ以上、
動いてはいけないようだ。
黒夜「…もう2人とも!
これ以上は動いちゃダメ!
人間なんだから、ちゃんと休まないと」
ほら、後は僕がご飯とか色々やるからと、
父さんがキッチンに入り、
ご飯を作りだした。
そんな様子を見て、
「……父さんって料理もできたんだ」
緑「…私より料理は得意よ
凄いよね…特に煮物は…」
「へえー……」
父さんの意外な一面を見て、
驚きを隠せなかった。
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