第6話 オキニスside①
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第6話 オキニスside①
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明後日、雛美火王子の刑が決まる。
最終調整の為、
各国の国王、大臣等が話し合いを
している最中、俺はと言うと…
「たしか…ダージリンさんのお家は…」
ラピスラズリの森へ向かっていた。
何故、俺がラピスラズリの森へ
向かっているのか?
事の経緯はある一つの手紙から
始まった。
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【パンドール場内の一室】
パンド「オキニス君!
真澄さん達から手紙を受け取ったよ!」
「えっ…あの世から手紙?!」
耳を疑った。
あの世から手紙が届くなんて
あり得る事なのか?
真澄の側にいる緑さんと黒夜さんも、
驚いた顔をしていた。
黒夜「真澄からだって?!手紙には
なんて書いているのですか。」
緑「真澄から…あの世から
手紙だなんて不思議ね…」
パンド「どうやら…良い幽霊さんの1人が
僕お手製の手紙を持っていたみたい!
ささっ内容を見なくちゃね…」
カサ カサ カサ
パンド国王は手紙の封を開け、
中身を見ると…こんな内容が
書かれていた。
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パンド国王様へ
真澄さんと一緒に行動している、
オーロラです。
この便箋を使い、3つお聞きしたい事が
ございます。
①武虎さんから。焔火国王の兄夫妻の生死について+焔火国王と雛美火王子との関係性。
②真澄さんから。オキニスさんと真澄さんの両親の様子を教えて欲しい。
③私、オーロラから。シラトス王国の国王と第1王子が元気に過ごしているか。
以上3点。可能でしたら、
教えて頂けると幸いです。
お忙しい所、おそれ入りますが、
よろしくお願い致します。
オーロラより
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パンド「……武虎さん…って…
あの【飯田武虎】さん?」
「……武虎…さん…」
…飯田武虎さん…
自身の命と引き換えに
身体を張って、俺の両親を救った…
真澄は今、彼と行動しているのか。
「………………」
……んん?……彼?
あの世の鏡に映った姿は、
真澄と女性2人だったような…
パンド「今…鏡であの世を…
映しているけど…2人とも女性だね…」
パンド国王も手紙と鏡を見比べて、
頭を捻った。
パンド「……これは…焔火国王に
直接聞くしかないね…
国王会議が終わったら、
牡丹城に行こう!」
「そうですね。パンド国王、
よろしくお願い致します。
会議の間、俺は真澄とオーロラさんの
質問内容を聞き出します。」
パンド「ありがとう!オキニス君。
じゃあ、僕は焔火国王に明日、
話し合いできないか、聞いてくるよ」
「お願い致します。
……それと…雛美火王子の刑…
どんな結果でも受け入れます。
…でも出来れば、生きて罪を償って
欲しいですけど…」
パンド「オキニス君…
……分かった…君の要望にそえるよう、
頑張って、他の国王に説得して
みるよ……あっそろそろ…」
パンド国王は時計を見て、
身支度の準備をし
パンド「国王会議…いや、
雛美火王子の刑の最終調整の
話し合いが始まるね
行かなくちゃ」
黒夜「………これで雛美火王子の刑が
決まるんだね…長かった…」
緑「黒夜君…」
彼も雛美火王子によって、
人生を滅茶苦茶にされた1人だ。
…何か思う事があるんだろう。
パンド「よしっ!身支度OK!
じゃあ僕、国王会議に行ってくるね
オキニス君、頼んだよ!」
「はい、お任せください。
いってらっしゃい」
手を振ると、パンド国王はニッと笑い、
手を振り返しながら、
部屋から出ていった。
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