第10話 第三王女の正体(抹茶わらび餅)①
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前回のあらすじと衝撃な事実
ついにオキニス君と再会!
そして女性だと思っていた、
雛美火さんは『男性』だった。
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「私…女性だと思って
接してしまいました…」
……いや、本当に…
どうしよう…男性と知った今、
これからどう接すれば…
ちゃんと男性として接するべき?
それとも…このまま女性として…
オキニス「……真澄が雛美火さんと
知り合っていたなんて……それに、
呪いって…この国では禁止されている
真澄、身体の具合はっ!」
「大丈夫です!特に悪い所は
ございませんので、ご安心を!」
うん、頭が痛いとか、
だるいとかは無いから
身体面は大丈夫そう…
「ただ…呉紅店主のお店に行く途中
頭上に何か落ちて来たり…
急に雨が降ってきて…
もしかして…これが…」
翠狐「その通り…
幸い生死に関わるものじゃないけど
雛美火様にとって不都合な事に対して
発動するみたい…」
呉紅店主「…早く呪いを解かないと…
身体に蝕まれ、取れなくなってしまいます
真澄さん失礼します」
「はっ…はい…」
呉紅店主は私の肩に手を置き、
術を唱え始めた。
呉紅店主「ーーーーひぃ!」
…術を唱え途中、
彼女は顔を青ざめ震え出した。
同時に翠狐さんも
真っ青になり、嘘でしょ…と呟いた。
呉紅店主「…身体中に…
びっしりと術が張り巡らせている」
翠狐「たった十数分で…
僕が見た時はこんなに酷くなかったのに」
オキニス「え…俺は何も見えませんよ
…そんなに酷い物なんですか…」
…2人には何か見えているんだろう
私とオキニス君には見えない何かが…
何も見えない、何も感じない
得体の知らない何かに対し、
怖くなり、立ちくらみがして
倒れそうになった。
オキニス「あぶないっ真澄!」
ガシッ
咄嗟にオキニス君が
受け止めてくれて、
倒れる事はなかった…
よかった…受け止めてくれなかったら
硬い床にダイブだよ
「ありがとうございます…オキニス君
助かりました…」
オキニス「いえ、どういたしまして
…呉紅店主、翠狐さん…
お二人はこの呪いを解く事は…」
翠狐「…僕は呪いを
解く専門じゃないから…ごめんよ
そうだ!呉紅店主ならっ」
翠狐さんが期待の眼差しで
呉紅店主を見た
けど…
呉紅店主「…ごめんなさい
今の私の知識と力では…
でも探せばきっと解決方法が…」
翠狐「そんな…それだと
さらに解くのが…難しくなっちゃうよ」
……要するに呉紅店主も
解く事ができない
「………っ」
……私があの時、
雛美火さんと関わっていなければ…
もっと…警戒心を持っていれば…
こんな事に…
「ごめんなさい…皆さん
私が…警戒心を持っていれば…
迷惑をかけてしまって…本当に…」
オキニス「真澄は謝る必要ないです!」
「オキニス君……」
力強く私の手を握ってくれるオキニス君…
不安が薄れていく…安心する
あたたかくて心強い…
オキニス「何一つ真澄は悪くないのに
どうして謝るんです!
…大丈夫、呪いは解けます。
牡丹王国の住民は術によって、
怪我や病気をする方が多い…
なので、魔法や術に強い方を
連れてきました」
「おっ…オキニス君以外に誰か
来てくれたんですか?!」
オキニス「はいっ俺含めて3人で
来ました…そろそろ2人が戻ってくる
筈です」
オキニス君が扉に目を向けると
同時に…
ガラガラガラ
扉が開いた。
ダージリン「はぁ…正体がバレないように
する為とは言え…女装に加え、
人間に変身するのしんどっ!!
……って…真澄!!」
シリンヌ「ダージリンは魔力が
少ないからな…そうだ俺の魔力を……!!
オキニスの年上彼女!!」
中に入って来たのは、
女装しているのに全く違和感がない
ダージリンさんと…
青みかかった髪色を持つ
謎の美青年だった。
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