Kiss
ももいくれあ
第1話
はじめてのKissのような
空色のKissをした。
高鳴る鼓動のホントの意味が、
はっきりわかった朝だった。
ためらいがちな口唇は、
そっと静かに近づいた。
ずっと昔のKissの予感が
頬を赤く染めていった。
柔らかいその唇は、
求め合い重なり合った。
舌でなぞった唇は、
全ての記憶を乱していった。
いつのまにか抱き寄せられた
心地良さがまたおそってきた。
何も言わない右腕を
求め続けた夜があった。
Kiss ももいくれあ @Kureamomoi
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