8/16 熱くんと鬱くんのダブルパンチ
8月16日。今日も憂鬱な朝。
寝ても寝ても眠かったのは昨日と変わらず。何度目かの眠りの中、返信がかえってこない友達が夢に出る。まだ一緒に仲良くできていた頃をなぞったような夢。正直に言って、悪夢だった。
現実に打ちのめされながら目が覚めた。中学の頃から好きだった友達だった。大学まで仲良くしていたけれど、少しずつ対応が面倒そうになって、ぱた、と返信がやんだ。気を悪くしたのかもしれない。何がいけなかったんだろう。何もかもが心当たりのように思えて、どうして私はいつもこうなんだろうと、自己嫌悪が止まらなかった。無性にあの頃みたいに話がしたかったけれど、連絡をするのはためらわれた。切られた、のだろうか。怖くなって、一言だけ、何分も逡巡したのち、LINEを送った。「自分の話ばかりでごめんね。そっちは最近どう?」
迷惑だったなら、私とつきあいたくないのなら、こんなもの送らないほうがいいに決まっていた。自責の波にのまれながら、何をやってるんだろうと思って、泣きそうだった。私は昔から友達付き合いが下手だったな、と、中学・高校と繰り返していた失敗が何度もフラッシュバックした。
熱は朝方には平熱に戻っていた。けれど、昼時になると、また7度台後半をうろうろしはじめた。つきあっている人からは、バイトの関係でPCRを受けてほしいと言われた。どの病院に連絡しても、予約がいっぱいだと断られたり、休診時間だったり、休診日だったり、それ以外は遠方だったりで、うまくいかなかった。
このまま熱が下がらなかったら、明日から再開する仕事は休まなければいけないだろう。ずっとバイトをしてきた場所だったのに、有給の獲得はなぜか正社員になってからのカウントだと言われていた。明日以降、もし体調がよくならなかったら、単に病欠ということになるけれど、そうしたら日給で生活している私は、ただでさえ試用期間で少ない給料がますます減ることになる。
不安に苛まれる。横になって目を閉じたら、意識の中がマイナス思考で埋め尽くされる。
そもそもこの会社で働き続けられる自信がなかった。人が足りないからギチギチにシフトが組まれていて、11時間働いた日もあった。バイトの時には授業準備の時間に給料が出なかった。加えてずさんな雇用契約書。有休も、社会保険すら、少なくとも試用期間が終わってからになると言われていた。
ブラックだという確信はあった。あったけれど、就活に失敗して拾ってもらった身としては、これしか選択肢がなかった。
何もなければ、このまま働き続けるのが無難だった。社員さんはみないい人だし、体力さえついていけば、試用期間が終わったら、少しは生活も楽になる。
けれど、不安なのは身体面だ。今回の発熱は(もしコロナじゃないとしたら)精神由来である可能性もあった。4月から5月にかけても同じような体調の崩し方をしていた。その時は解熱剤がきかず、いくら検査をしても異常はなく、2週間近くずっと微熱を彷徨っていた。その時と状況が似ている気がする。
今の病状は、はっきり言っていいとは言えない。熱とセットで来ている鬱くんは容赦がない。市役所にヘルプメールを送った時も、「金銭面、病状、就労等困難な状況かと思われます」などと言われ、「そうか、そんなにひどい状況なんだ」とあらためて驚いた。この精神状態で、ほんの半月程度働いただけでこんな風に体調を崩す状況で、今のままの働き方を続けていける自信がない。
だからといって、人が足りない今、そこから抜ける選択をすることで私がどんな目で見られるかは、容易に想像がつく。切り出せる勇気も自信もない。転職活動という就活ふたたびな事態に、就活にトラウマを抱えた自分が対処していける気もしない。
相談をしようにも、どんな場所が力になってくれるのかもわからない。ベストな選択肢が何一つわからない。黙って働き続けるのが一番楽な気がしてくる。でも、そうするといつか限界が来るのも目に見えている。
ツイッターで愚痴ったり、個人的に相談をしたりした人には、「自分を大事にしてください」「メンタルは一度壊すと取り返しがつかないから」と言われた。嬉しかったけれど、この場合、メンタルを壊さず、一番自分を大事にできる選択肢がなんなのか、まるで見当もつかなかった。
吐き出さないと頭をぐるぐる回る言葉に圧し潰されそうなので、日記にも書くことにした。
なにか知識のある人が見ていたら、よければアドバイスをください。
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