8/10 そこそこ死にたい
8月10日。お盆休み初日。
休みだー!! と浮かれるゆきこを過酷な運命が待っていた。
午前中はとりあえず記事づくり。長くなってとっちらかった記事を2本に分割し、主旨をそろえて完成までもっていく。
昼過ぎ、旧交の友達が家に遊びにくる。アイスコーヒーを作っておいたら「カフェじゃん!!」と言われる。
しばらく話していたが、そのうち話しながら作業を始める。入稿データづくりである。
そこで問題発生。改めて計算をしたら、500円定価の長編が原価割れしていた。原価の単価565円だった。
え。
え……?
うわあああ……。
あたしのバカバカ!! どうすんのこれ!! こんなとこでまでうっかり人間発揮してんじゃないよ馬鹿タレが!!
フォロワーさんからは価格の再設定を勧められる(当然である)。問題なのは、今更「やっぱりもう100円払ってくださいごめんねてへぺろ」って言えるほど人間を信用できていないことだ。「やっぱやめます」が怖い。
薄利多売どころか赤字でもいいからとりあえず本は買ってほしいゆきこである。
幸い短編の方では多少利益があったので、どうにか帳尻は合う。それでとんとん。計算してみると、だいたい黒字は3000円くらい。わあい黒字だあ。
どうしようどうしようと慌てながら、とりあえず目の前の現実から目を背けるために入稿データを作ることにする。
が、これがまた難しい。文庫本づくりなんて何せ初めてである。どんなふうに設定をすればそれっぽくなるのかがわからない。発注予定の印刷所に問い合わせてもけんもほろろ。google先生と友人たちの知恵をフル活用し、ようやく設定が完了。あとは挿絵にタイトルと説明書きをつけて……目次にページ数振って……はあ……はあ……
無理……
とあえぎあえぎどうにかデータ完成(足りてない要素を発見したのでそれさえ組み込めばあとは発注できる……はず)
あとはデータを確認して誤字脱字の最終チェックでしょ……それから表紙のデータをつくるでしょ……それからペーパーバッグ用の短編書いて……宣伝用のテレキャスタービーボーイも予約締め切り日までに作って……
わあん!!!やることいっぱい!!!
ものをつくるということの厳しさと過酷さに打ちひしがれそうなゆきこでした。
自分のダメ人間ぶりがつらい……
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